とろサーモン・久保田は「俺ら戦闘民族やねん」と言った……「M-1チャンピオン大会」という幸せな妄想
#とろサーモン #ウエストランド
7日、お笑いファンの心をくすぐるYouTubeの好企画「焚き火で語る」の最新回が公開されている。
この企画は、テレビ朝日の公式チャンネル「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」内で更新されているコンテンツ。芸人同士が1対1で語り合うというものだが、過去には「天竺鼠・川原克己×野性爆弾・くっきー!」や「インディアンス・田渕章裕×ランジャタイ・国崎和也」など、ワクワクするような組み合わせの動画を公開してきた。
今回更新されたのは「ウエストランド・井口浩之×とろサーモン・久保田かずのぶ」という『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の王者対談の2回目。過去の『M-1』王者の中でも、とりわけ口の悪い2人の対談となっている。
とはいえ、その話の内容はお笑いへの愛と情熱にあふれたもの。「過去のM-1漫才ベスト3」というテーマでは、久保田が06年王者・チュートリアルのほかに、同じく06年にアマチュアとしてファイナルに進出している変ホ長調、10年に準優勝しているスリムクラブを上げ、「新しさ」に重きを置いた価値基準を披露している。
また、井口は所属事務所・タイタンのボスである爆笑問題・太田光との「いい話すぎる」(井口談)というエピソードを披露。その太田との絆について、「(他事務所から)もっと良い給料の条件でオファーが来ても、タイタンに残る理由になる存在」と熱弁する一幕もあった。
前回の1回目では、久保田から井口に対して「もしM-1チャンピオン大会があったら出る?」という質問もあった。2人は「出たい」と口をそろえる。井口は「いいネタができたときに出す場所がほしい」と言い、久保田は「アドレナリンしか出ないよ、刺激がほしい」とし、「俺らって戦闘民族やねん」と語った。
「M-1チャンピオン大会」
いかにも、魅惑的な単語である。過去に、井口と久保田以外にも「M-1チャンピオン大会」に言及しているM-1王者がいる。
今年4月に『ナイツ ザ・ラジオショー』に08年王者・NON STYLEがゲスト出演した際に、4人がこの話題で盛り上がっていた。
NON STYLE・井上裕介は「4分ネタだったら若い子が優勝するんちゃう?」と言い、ナイツ・塙宣之が「やっぱ6分くらいは?」と水を向けると、石田明は「最近、ネタ作るってなっても16分くらいを削って10分で見せるって感じやから」と、年齢とともにネタ時間が長くなっていることを明かしている。
また、21年4月にルミネtheよしもとのオープン20周年記念で開催された「ルミネtheよしもと20周年記念公演 漫才チャンピオン寄席」の際には、初代王者の中川家がインタビューに応じ、やはり「面白そうですよね」と言いながらも「1組7~8分はいただかないと」と語っている。
昨年行われた芸歴16年以上の漫才コンテスト『THE SECOND』(フジテレビ系)では6分に設定されたネタ時間が長すぎるのではという懸念もあったが、終わってみれば大会は大成功。優勝したギャロップはもちろん、マシンガンズ、囲碁将棋らをブレイクに導いている。
実際「M-1チャンピオン大会」が開催されるとなれば現役王者の令和ロマンや18年王者・霜降り明星にも参加権利があり、一概に「おじさんだからネタ時間を長くしよう」というわけにもいかないだろう。だが、彼らならどんなネタ時間でも容易にアジャストしてきそうなイメージもある。
いずれにしろ、もし開催されるとなれば盛り上がることは間違いない。戦闘民族たちの笑わせたい本能が満たされる日を待ちたい。
(文=新越谷ノリヲ)
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