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日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル > STARTO(旧ジャニーズ)  > ジャニーズイズムを受け継ぐNEWS

20周年を迎えたNEWS、楽曲の歌詞で今後も受け継ぐ“ジャニーズイズム”

NEWS・増田貴久

 旧ジャニーズ事務所所属のグループ・NEWSの小山慶一郎、増田貴久、加藤シゲアキが2023年12月20日と21日、東京ドームでデビュー20周年ライブを行い、2日で11万人を動員したことを各メディアが報じた。

 NEWSは2003年に9人組でデビューしたが、現在はロックバンド・ONE OK ROCKのボーカルとして活躍するTaka、錦戸亮、山下智久、手越祐也ら度重なるメンバーの脱退など危機に直面。20年6月に手越が脱退し3人体制になっていたが、昨年9月に20周年を迎えた。

 東京ドームでの公演は18年以来、5年ぶり。20年6月に現在の3人体制になってから初。20日の公演では、デビュー曲「NEWSニッポン」から最新シングル「ギフテッド」まで、シングル30枚の全タイトル曲を含む全47曲を披露したという。

「新作小説『なれのはて』(講談社)が直木賞の候補作品にノミネートされた加藤はそれをネタにしたり、手越と錦戸をイジってファンをわかせていた。だが、さすがにメモリアルライブというおめでたいイベントとあって、メンバーたちは事務所の問題については触れなかった」(ライブを鑑賞した音楽業界関係者)

 周知の通りNEWSが所属する旧ジャニーズは創業者の故ジャニー喜多川氏の性加害問題で大激震に見舞われた。

 社名はSMILE-UP.に変更され、ジャニー氏の性加害の被害者への補償に特化した会社となり、新たなエージェント会社・STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)を設立し、所属タレントのマネジメント業務については、今後、順次同社に移管する予定だ。

「NEWSといえば、先に行われた20周年ツアーで、加藤がMCで、旧ジャニーズの2回目の会見で6人の記者に対して質問させないように指示した『NGリスト』をネタにしたり、増田が『ジャニーズ生まれ・ジャニーズ育ち』、『ジャニーズ魂は永久に不滅』などと宣言したことが漏れてしまった。WEBニュースで取り上げられるや、賛否両論が巻き起こったこともあり、さすがに、各メディアの取材が入っているドーム公演では、事務所に関する発言は自粛したとみられる」(芸能記者)

 ジャニー氏といえば、所属タレントのことを「ユー」と呼び、これまで多くの所属タレントたちが出演したテレビ番組でそのことをネタにしていたが、今やすっかりタブーに。さらに、Hey!Say!JUMPは、2007年のデビュー曲「Ultra Music Power」の歌詞に「ジャニーズ」という言葉が含まれているため、今後は“封印”することを昨年10月12日にファンクラブ会員向けサイトで発表していた。

 しかし、NEWSは今後も〝ジャニーズイズム〟を受け継ぐ意向であることを東京ドーム公演でアピールしたという。

「09年にリリースした11枚目のシングル『恋のABO』の歌い出しは『YOU達何型?』という明らかにジャニー氏の口癖に影響されたもので、小山と山下が考案。歌唱前には小山が、『ユー!』『ユー!』と連呼しファンをあおり、コンサートもかなり盛り上がった。ネット上でも同曲に関するファンのポジティブな書き込みが殺到。このまま歌い続けられるだろう」(先の業界関係者)

 ジャニー氏の口癖は、ギリギリセーフだった……のかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/01/03 11:00
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