日テレ・藤井貴彦アナ『news every』卒業とホラン千秋擁するTBSのトップ奪還の可能性
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“夕方の顔”の移動で、各局がしのぎを削る夕方の視聴率戦争が新たな局面を迎えそうだ。
2010年から夕方のニュース番組『news every.』(日本テレビ系)で司会を務める藤井貴彦アナが、2024年3月で番組を卒業することを発表。4月からは同局深夜の『news zero』へ移動する。
「藤井は1994年に日本テレビに入社し、同期は現在フリーで活躍する羽鳥慎一。ずっと羽鳥の陰に隠れるように地味な存在でしたが、一気に名を上げたのが『every』のメインキャスター就任です。もともと夕方の時間帯は、ドラマ『相棒』の再放送の流れで数字を稼ぐテレビ朝日の『スーパーJチャンネル』が優勢でしたが、『every』は2010年代半ばに首位を奪取。以来1位をキープしています。
藤井が特に評価を上げたのはコロナ禍での報道ぶりです。未経験の事態に誰もが困惑した時期、終始落ち着いたトーンで情報を伝えるスタイルは視聴者の支持を集め、『every』は視聴率15%超えを連発。2021年にはオリコンの『好きな男性アナランキング』で初の1位に選ばれ、2022年こそ2位だったものの、2023年は再び1位に返り咲きました」(テレビ情報誌記者)
いわゆる「外出自粛」の時期、「人との距離を保つ、それだけで社会貢献になっています」「命より大切な食事会、パーティはございません」といったメッセージが多くの共感を呼んだ藤井。深夜への移動には落胆の声も漏れたが、背景には“大人の事情”があると見るのは民放情報番組の制作関係者だ。
「有働由美子が司会の『news zero』は視聴率には問題ありませんが、ネックは有働のギャラ。各番組とも制作費削減の激しいプレッシャーにさらされるなか、有働の出演料は年間2億円以上と言われており、抜擢から5年目でメスが入れられることになりました。局アナの藤井が番組をやれば、2億円がまるまる浮くわけですから、その魅力に日テレは抗えなかったということです」
ギャラの高さが首を絞めるとは何とも皮肉な結果だが、問題は藤井が抜けた穴をどうするかだ。夕方のコア視聴者は、夕食の準備をしながらテレビを見る女性たち。ソフトなイメージの藤井離脱が数字に影響しないはずはない。
「藤井の後任は鈴江奈々と森圭介が務めますが、すでに『every』で曜日キャスターを務める鈴江はともかく、『スッキリ』のイメージが強い森は、藤井が築いてきた番組カラーとは明らかに持ち味が違うタイプ。藤井の落ち着いた雰囲気が視聴者に支持されてきただけに、ともすれば軽薄な印象がある森に拒否反応が出る可能性は高いでしょう。『every』が藤井卒業で数字を失うことは間違いありません。
こうなると俄然、気合が入るのはホラン千秋と井上貴博アナがタッグを組む『Nスタ』(TBS系)です。現在、夕方のニュースは日本テレビがトップで、以下TBS、テレビ朝日、フジの順。テレ朝がシニア、フジが若者に強さを発揮するなか、ホラン千秋の抜群の知名度をバックに全方位に支持されるTBSは日テレを猛追しており、とりわけ16時台に限ってはすでにTBSが優勢です。
井上は藤井と同じく落ち着いたトーンで話す優等生タイプで、『every』からの乗り換えの第一候補。場合によっては『Nスタ』が『every』をあっという間に逆転する展開もあるでしょう」(キー局関係者)
日テレとしては、配置転換をやった意味がzeroでないことを祈るばかりだが、果たして吉と出るか凶と出るか。
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