増田貴久が「ゴチ」残留で日テレと旧ジャニーズは蜜月継続へ…キンキ、TOKIOの番組打ち切るフジと対照的
#日本テレビ #フジテレビ #増田貴久
28日に日本テレビ系バラエティ『ぐるぐるナインティナイン』の4時間半スペシャルで人気企画「グルメチキンレース ゴチになります!パート24」の最終戦が放送され、矢部浩之と宮野真守がクビになり、当初クビの最有力とも噂されていたNEWS・増田貴久の残留が決定した。「旧ジャニーズ枠」が継続となったことで、日本テレビがSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)との蜜月路線を続けていく可能性が高まったようだ。
「ゴチになります!」は、番組が設定した合計金額に近づけられるよう、高級店で料理の値段を予想しながら食事をオーダーしていく人気企画。初期の1998年からTOKIOの国分太一がレギュラー出演し、2017年に国分がクビになると入れ替わりでSexy Zoneの中島健人がメンバーに加入。中島は2019年にクビになり、代わりに2020年から増田がレギュラー入りしている。
そのような経緯から、大半の視聴者はレギュラーメンバーに「ジャニーズ枠」があると認識していたが、性加害問題の影響によって今回の最終戦を機に消滅するのではと予測する声が強まっていた。
一応はガチンコ対決ということになっている「ゴチになります!」だが、近年は橋本環奈、土屋太鳳、本田翼、中条あやみ、池田エライザと、なぜかレギュラー入りした女優が1年ごとにクビになるケースが繰り返され、視聴者からは「ヤラセでは」「ただレギュラーの入れ替えしてるだけ」などと指摘されていた。
そのあたりはバラエティなのであまり詮索するのは野暮かもしれないが、そうなると性加害問題の影響でスポンサーが離れかねない「旧ジャニーズ枠」を消滅させるため、増田がクビになるという展開は十分に考えられた。しかし、実際の番組では早々に増田の残留が決定し、レギュラー5年目に突入することが確定した。
日本テレビでは、嵐の櫻井翔が総合司会を務めた日テレ系音楽の祭典『ベストアーティスト2023』などの音楽特番でも旧ジャニーズ勢を積極的に起用。櫻井が月曜キャスターを務める報道番組『news zero』については、性加害問題へのコメントが遅れたことなどもあって櫻井の降板は不可避という見方があったが、実際に来年3月での降板が決まったのは2018年からメインキャスターを担当していた有働由美子で、櫻井は続投となっている。
櫻井がMCを務める『1億3000万人のSHOWチャンネル』は来春で終了と報じられているが、後継番組が再び「旧ジャニーズ枠」となる可能性もありそうだ。さらに、来年1月期には櫻井が主演したドラマ『大病院占拠』の続編が放送され、日テレは大々的に宣伝を打つ見込みだ。
一方、フジテレビではKinKi KidsがMCを務める『KinKi Kidsのブンブブーン』と、TOKIOが出演する『トキタビ』が来年3月いっぱいで終了し、いわゆる「嵐枠」である木曜夜7時枠で嵐の相葉雅紀がMCを務めていた『木7◎×部』が枠移動し、関東ローカルのみの放送になると報じられている。ベテラングループの冠番組を容赦なく打ち切り、伝統ある「嵐枠」を消滅させるというのは衝撃的で、業界内では「フジの旧ジャニーズ切りが始まった」とささやかれている。
フジでは、来年1月1日放送の『ドリフに大挑戦スペシャル』に元SMAPの香取慎吾が出演したり、来年4月期に山下智久が主演するドラマ『ブルーモーメント』を放送することが決定したりと、旧ジャニーズと距離をとる一方で“辞めジャニ”の起用を増やしていく方針がうかがえる。旧ジャニーズとベッタリの関係を続ける日テレとは対照的だ。
旧ジャニーズとの蜜月関係を継続する日本テレビと距離をとり始めたフジテレビ、どちらの選択が視聴者に支持されるのか今後も見守っていきたい。
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