東山紀之、引退して「ジャニー氏の後始末」の不遇…ファンや関係者から沸き起こる復帰論
#東山紀之
SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)社長で年内での芸能界引退を表明している少年隊の東山紀之が、29日にテレビ朝日系スペシャルドラマ『必殺仕事人』(後9:00)に出演する。同ドラマをもってテレビ出演は最後となる見込みで、引退後はSMILE-UP.の業務に専念することになるが、ネット上のファンや関係者からは「なぜ引退する必要があるのかよくわからない」「業務が落ち着いたら復帰すべき」といった復帰論が沸き起こっている。
東山は26日に引退前最後のディナーショーを開催したが、ステージを見終えたファンからは「歌もダンスも最高のままで引退するなんて信じられない」「ファンはみんな『これが最後』とは思ってないはず」といった声が上がった。『必殺仕事人』についても、2007年から渡辺小五郎役で主演を務めている東山はドラマの顔であり、引退後はどうなってしまうのかと不安になっている必殺シリーズファンが少なくない。
それでも東山が引退しなくてはならないのは、旧ジャニーズ事務所の元社長である故ジャニー喜多川氏による性加害問題の補償業務に専念するためだ。被害補償を手がけるSMILE-UP.の社長とタレントの二足のわらじが難しいというのは理解できるが、これは本人や周囲が当初思い描いていた構図とは大きく違っているとの指摘がある。
旧ジャニーズ時代の同族経営から脱却するため、東山は前社長の藤島ジュリー景子氏に代わってSMILE-UP.のトップに就任。当初は、旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務を引き継ぐ新会社(STARTO ENTERTAINMENT)の社長を兼務する予定だった。旧ジャニーズ時代に滝沢秀明氏が裏方転身のために芸能界を引退した前例もあって、東山は表舞台から身を引くことを決断したのだろう。
ところが、SMILE-UP.とトップが同じだと新会社にした意味がないという意見が噴出し、さらに「経営の素人がいきなり大きな芸能事務所を運営できるのか」という声もあり、いつの間にか新会社の社長就任の話は白紙に。結局、STARTO ENTERTAINMENTの社長にはコンサルタント会社代表の福田淳氏が就任し、東山は「創業家が起こした問題の後始末」を押し付けられただけのような格好になった。
こうした経緯から、ネット上では「新会社の社長にならないなら引退する必要ないのでは」「補償業務が終わったらSMILE-UP.は解散するだろうし、そしたら引退した意味がない」「必殺も刑事7人もすごくよかったから、問題が落ち着いたら役者として戻ってくるべき」といった声が続出している。
さらに、性加害問題の被害者からも「引退撤回」を呼びかける声があり、元男闘呼組の土田一徳氏は27日にSNSで「引退してsmile upの社長に専念する?いやいや引退しないで芸能生活続けたらと思う。社長として結果機能して無いじゃない。ヒガシ君はエンタメの世界に生きる人、無理な機能してない何も権限が無いsmile upの社長は辞めるべき!引退撤回したら良い」(原文ママ)とつづった。
もし土田氏が主張するように東山が「権限のない社長」だとすれば、SMILE-UPの全株式を独占したまま代表取締役に残っているジュリー氏が「同族経営」時代と変わらずに実権を握っているのではといった懸念も生まれるが、いずれにしても東山が芸能界を引退する意味は薄れてきている。
東山はNHK BSプレミアムで放送されていたドラマ『大岡越前』シリーズや、テレビ朝日系ドラマ『刑事7人』シリーズなどで俳優として高く評価されていたが、それらも引退に伴ってキャスト変更や番組の見直しを迫られている。「最後のテレビ出演」となる『必殺仕事人』で熱演を披露すれば、引退を惜しむ声が強まり、復帰論がより盛り上がることになりそうだ。
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