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テレ東『アド街』で局アナが「サンタいない」発言、家族で見ていた視聴者から大ブーイング

テレ東『アド街』で局アナが「サンタいない」発言、家族で見ていた視聴者から大ブーイングの画像1
テレビ東京

 どんな場所にも“空気が読めない人”はいるものだが、番組の進行を司る女性アナウンサーがそれだったとは……。クリスマスを前に子どもたちのテンションが上がる時期、テレビ東京が誇る長寿番組『出没!アド街ック天国』が見事にクリスマスムードに水を差した。16日放送の同番組を見た都内在住のYさん(40代女性)が言う。

「当日のテーマは墨田区グルメ。我が家の近所が特集されるとあって、放送を楽しみにしていましたが、オープニングトークで司会の片渕茜アナがいきなり、サンタがいないことを知った日の話を始めたんです。7歳の娘は小さい声で『えっ……』と言ったきり言葉を失い、やがてシクシクと泣き始め、普段温厚な夫も激怒。『最低な番組だな』とつぶやいて、静かにチャンネルを変えました。もう我が家であの番組を見ることはないでしょう」

 朝起きたら枕元にプレゼントが置かれているイベントを、人生最良の瞬間として記憶している人は少なくないだろう。それはまた親も同じ。親子ともに楽しめるライフイベントをめちゃくちゃにされた怒りは大きく、X(旧Twitter)には、

「え?こどもも見る時間にありえなくない?どうしてくれるの」
「アド街にサンタの存在を明かされた娘と息子。もうアド街は見ませんわ」
「娘、気づいちゃっただろうな、、、 見たことに後悔しかない」
「もう本当に最悪。子どもにもこっちにも傷しか残らない。何でこの時間にあんな話流すんだ」

と、怒りの声が渦巻いている。これには民放バラエティ番組の制作関係者も同情を隠さない。

「番組制作の現場においてコンプライアンス遵守は当たり前ですが、それ以前に守るべき“常識”というものがあり、その1つがネタバレ。映画のオチを話したり、推理小説の犯人をバラしたりといったことは絶対にタブーです。サンタ云々をネタにする場合、それが深夜帯ならOKでしょうが、ファミリーが見る時間帯ではあり得ない。素人や芸人ならやらかしても不思議ではありませんが、それが局アナとなると……ちょっと厳しいですね。ただ、片渕アナに責任を負わせるのは酷かもしれません。改めて番組を見ると、話題を振ったのはメイン司会の井ノ原快彦ですし、そもそも『アド街』は録画なので、いくらでも編集でカットできる。トーク内容も『夜中に目が覚めて、父がプレゼントを置く瞬間を見てしまった』という薄いエピソードなので、使う必然性はまったくない。よほどトークが盛り上がらず、その部分を使わざるを得なかったんですかね」

 かくして日本全国の親子の夢をぶち壊した『アド街』。同番組はまもなく放送30年目を迎えるが、パワーダウンは否めないとテレビ関係者は指摘する。

「長年にわたって毎週1つの街を取り上げてきた『アド街』ですが、ここ数年は総集編が多くなっています。グルメ、絶景、観光スポットといったテーマを設定し、過去の素材を再編集して1回分の番組を作ってしまい、こういった回の出演者は司会の2人だけ。一方で、いつの間にかスタジオセットがなくなってクロマキーになっており、目に見えて経費が削減されています。『アド街』はイベントや商業施設のオープンなどPR案件と結びつけやすいので、簡単には終わらないでしょうが、視聴率は3~4%程度で今後上がり目になるとも思えない。2025年には30周年ですから、もう1回テコ入れが必要かもしれません」

 サンタさんにアイディアをプレゼントしてもらうべきか。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2023/12/23 10:00
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