ピーター・アーツがキックボクシング新団体『レジェンド』設立! 3月24日、第1回大会開催
#レジェンド #ピーター・アーツ
総合格闘技『K-1 GRAND PRIX』史上初のグランプリ2連覇および、3度目の優勝を成し遂げたキックボクシング界の生きる伝説、ピーター・アーツ。そんな彼が今月13日、都内で会見を行い、来年、新たなキックボクシングイベント『レジェンド』を日本国内で開催することを発表した。さらにアーツは同イベントを開催する団体のCEOも務める。
アーツはオランダ出身のキックボクサーで、『K-1』に第1回大会から参戦。アンディ・フグ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルドと共に「K-1四天王」と呼ばれた。会見冒頭にはその『K-1』時代からのライバルであるミルコ・クロコップ、サム・グレコ、フランシスコ・フィリォ、レイ・セフォー、ジェロム・レ・バンナ、フランソワ・ボタらのVTR応援メッセージが紹介され、今後彼らが自分たちのジムに所属する若手ファイターをアーツの新イベントに出場させたいという構想も明かされた。
アーツは本大会のゼネラルプロデューサーの大成敦氏と壇上に上がると、「みなさんこんにちは。キックボクシングはわたしの生きがいです」と日本語で挨拶をし、「ご存じのように私は長きにわたって日本で修行してきました。日本は第二の故郷です。日本の武道の精神や互いを尊重する心が好きで、日本でこの大会を開催できることを光栄に思います」と話す。アーツは現在、ヨーロッパと日本を往復しながら暮らしていることも明かし、「(東京の)品川に住んで1年ほどたちます。来年はさらに滞在が長くなるかもしれません」と笑顔を見せる。
新団体、新イベントの立ち上げについてもアーツは「キックボクシングの新団体を作るのが長年の私の夢でした。今日その夢が叶ってみなさんの前で発表できることがとても嬉しいです」と述べ、「この団体を偉大な団体にしていきたい。キックボクシングだけでなく、空手やムエタイの試合も取り入れていきたい」と意気込む。また、アーツは本大会について「レジェンド・ファイターのいるジムの若い選手たちをどんどん呼んで試合を組んでいきたい」とも述べ、「その後は世界中のチャンピオンたちも呼んで、『K-1』のような最強のトーナメントを組んでいきたい」と話す。
会見にはアーツの娘で、やはり格闘家のモンタナ・アーツも登壇。「自分に合った階級であれば試合をしてみたい」とモンタナも『レジェンド』へ参戦したい意向を持っていることを明かした。また、アーツは交流があるという朝倉未来率いる「BREAKING DOWN」のファイターについても「いい選手がいればオープンに戦えるような場を提供したい。武士道を持っていることが条件」と戦いの場を与えることを検討していることも紹介する。
大成氏は本大会について、「日本のリングに海外の強豪選手を連れてくる」ことや「格闘技界の未来を担うアマチュアの育成に力を入れる」など、2本の柱を立てて運営していくことを明言。第1回の『レジェンド』の開催が2024年3月24日に決まっていることも紹介し、「第1回目はアマチュアの選手を中心とした新人戦という形でスタートさせたい。その後6月に新人や魅力ある日本の選手、海外の選手を集めたビッグマッチを計画している」と話す。
また、かつての『K-1』のような大きなトーナメントや世界一決定戦にも意欲的で、「8、9月に予選や選考会を開催して11月に海外の選手を招へいして大きな大会を開催したい」とも語った。大成氏は大会ルールについて「マーケットは日本だけでなく世界も考えているので、ルールも世界を視野にその最大公約数を取るような形で決めていきたい」とコメント。「基本はキックボクシングの魅力を伝える大会にしたいので、3分3ラウンドを考慮しつつ、もともとの3分5ラウンドの形式も魅力的に思っている。日本の武道の精神を大切に、10年、20年先も活躍できるような格闘技の戦士を育てていける大会を作る」と話す。
会見ではISKA(国際競技空手協会)、RCFA(Ring Contact Fighting Arts)、WKU(World Kickboxing Union)、WKO(World Kumite Organization)ら海外団体の代表が協力を約束していることも発表された。また、参戦予定選手としてWKO主催『WKO空手ワールドカップ2016』一般男子の部・中量級優勝者であるフルコンタクト空手の福地勇人が決まっていることも明かされた。
大会の詳細は今後順次発表されていく。昨今の格闘技ブームに乗り、アーツが『レジェンド』を通じてキックボクシング界にどんなムーヴメントを起こせるかに注目が集まる。
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