ジャニーズ新会社「STARTO」福田淳氏が真っ先に文春に登場…続くファンの反発
#ジャニーズ
ジャニーズ問題報道のおかしさ
私は世の中の空気に流されて、物事の本質を見失うなんてことはしない。絶対にしたくないと思っている。自分が理解できるかできないかを、自分の頭で考えている。そこを他人に委ねないと、社会と共存していけないような人間ではないと自負している。
その観点で言えば、ジャニーズ問題のあの加熱ぶりをおかしいと思えない感覚が、私に言わせれば、おかしかったのだ。
そこで登場してきたのが、福田淳氏である。福田氏はSTARTO ENTERTAINMENTの代表就任後まっさきに、ジャニーズ問題をぶち上げた文春の独占インタビューを受けたのである。ことの是非よりも、窮地に陥ったジャニーズを応援してきた人たちが、それを本当に支持できると思っているのだろうか。私には無理である。
確かに、文春はジャニーズ問題を世間へと投げかけ続けてきた。だが、これは身びいき込みで言わせてもらうが、サイゾーは、「もういい。相手にしない」と、ジャニーズが呆れて、諦めきるまで、20年以上もジャニーズのゴシップを飛ばしまくってきたのである。それも全盛期のジャニーズ帝国に対してだ。他の媒体が足並みを揃えて、叩き始めたのとは訳が違う。
それに、ジャニーズ帝国にゴシップを撃ちまくり、「ギギギっっっ、サイゾーめ!」と歯軋りされることはあっても、ジャニーズの息の根を止めるようなやり方はしなかった。今回のように、メンバーやファンが不幸になるようなことまで望まなかったのだろう。だからこそ私は、サイゾーという媒体で、今回のジャニーズ問題報道をおかしいと言い続けることに、ジャーナリズムとしての本来の意義があると思ったのだ。
手前味噌ながら、言わせてもらおう。私が過去に当サイトに書いた、ジャニーズ問題報道に異を唱え、ジャニーズを応援する記事に対しては、「サイゾーどうした!」「まさかサイゾーの記事で泣ける日が来るとは!」などさまざまな反響が届けられた。ジャニーズ問題を取り扱う記事を書いて、ほかに誰が感動させたり涙させたりできたというのだ。すまないが私だけだろう。
私は、書き手の仕事としては最高峰であるいう自負のもと、文芸、つまり小説の世界で戦っている。小説を書きはじめ、20年が過ぎた。物語を生み出す力、スピードではもう負ける書き手はいない。その私がジャニーズ問題に斬り込めば、よくぞ言ってくれた!と反響を呼ぶことができるのだ。
長年、ジャニーズを支えてきたのは、メディアの力だけではない。どんなことがあってもジャニーズを愛しているファンたちの声だ。福田氏のこれまでの立ち振る舞いに、そのファンたちが声を上げているのだ。
その声には、ファンを哀しませてしまった旧ジャニーズサイドも耳を傾けるべきではないか。
これ以上、支えてくれたファンたちを哀しませないために。
(文=沖田臥竜/作家)
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