山田孝之、番組出演中に異例のテレビ局批判…菅田将暉とのトークで「悪意のある編集」されたと苦情
#赤西仁 #フジテレビ #山田孝之
俳優の山田孝之が、17日放送のフジテレビ系トーク番組『まつもtoなかい』に出演。番組中に「過去に悪意のある編集をされた」と、フジテレビへの苦情を訴える異例の場面があった。
番組では、山田と10年ぶりのバラエティ出演となる元KAT-TUNの赤西仁がゲストとして登場。山田は冒頭から険しい表情で「きょうは先輩お2人にどうしても相談したいことがあって来ました」と、MCの松本人志と中居正広に切り出した。中居が「もう1人の方(赤西)のためなら『俺、立ち上がるよ。そんなテレビ番組が得意じゃないけど』っていうような話だった」と事前に聞いていたことを口にすると、山田は「テレビが、というか、フジテレビが得意じゃない」とぶっちゃけた。
山田はフジテレビが苦手になった理由について「いろいろ過去長い歴史の中で4回ほど僕は非常に傷つけられることがありまして」とし、その4回目が昨年2月に俳優の菅田将暉と共に同番組に出演した時だと明かした。
昨年2月の放送では韓国ドラマ人気が話題にのぼったが、山田は「編集に非常に悪意を感じた」とし、「僕は『イカゲームしか見たことがないですが』というところから会話したんですが、『イカゲーム』という単語は(番組内で)なかったですし、僕と菅田が2人で韓国ドラマ全体を批判しているような感じになっていた」と指摘。山田が「もう、合わないんだな、俺はって」とあきらめたかのように吐露すると、中居が「テレビが、収録が」と補足したが、山田は「いや、フジテレビが」と改めて強調。真剣な面持ちで「ちゃんと伝えなきゃいけないと思った」と訴えた。
山田と菅田が出演した回では、韓国ドラマのラブストーリーものに日本の女性たちが夢中になっていることについて、菅田が「個人的には、ちゃんとラブストーリーをやってるのは偉いなと思いました。30代半ばの俳優さんたちが全力でラブストーリーに向き合ってる。やっぱり体感として照れるし、恥ずかしいし、『こういうの見たいんだろ?』っていうところにちゃんとナルシストになって向き合わなきゃいけないから違う体力がいる。そこをちゃんとやってることのファンの作り方みたいなのも、あるのかなとか思いましたね」などと発言。さらに、山田は自身が主演したNetflixドラマ『全裸監督』などを例に「日本のスタッフもキャストも、仕事が著しく韓国に比べてレベルが低いとは思わない」「(海外ドラマとの人気の差は)芝居や撮影・編集のスキルとか、そういう問題ではないのかなと僕なりには思ったんです」などと語っていた。
この発言が拡散されると、日本の韓国ドラマファンや韓国のネットユーザーから「韓国ドラマ批判ではないか」「韓国のラブストーリーは役者として演じるのが恥ずかしいってこと?」「韓国ドラマへの嫉妬にしか思えない」といった反論が飛び交い、国をまたいだ炎上騒動になった。おそらく、山田はこうした反応が生じたことで傷つき、番組出演中に直接クレームを入れるという異例の行動に出たのだろう。
タレントによるテレビ局批判といえば、2011年に俳優の高岡蒼佑がSNSで韓国ドラマやK-POPを過剰に推しているとしてフジテレビを批判し、事務所から解雇された上に当時の妻だった宮崎あおいとの離婚の一因になるなど騒動になったことがあった。以降、高岡は大手メディアから姿を消し、俳優業を引退(現在は限定的に再開)する事態にもなった。
高岡の例に限らず、仕事をもらう立場のタレントがテレビ局を批判するのはタブー。それでも正面切ってフジテレビに物申したとなると、山田は相当な覚悟があってのことだったのだろう。違った面からいえば、それだけフジテレビの「悪意ある編集」に傷ついた結果ともいえる。
一昔前であれば、この山田の苦情が全カットされていた可能性も十分にあるが、オンエアに乗ったということはフジテレビにも自浄作用が残っているのかもしれない。また、番組では赤西がKAT-TUNのメンバーと将来的に「何かやったら面白いかなと思っている」と語るなど、さまざまな意味で爆弾発言が飛び交った。
山田の異例の「告発」によって、名指しで批判されたフジテレビの風潮や体質が変わっていくのか、今後に注目したい。
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