『M-1グランプリ』敗者復活戦の芸人審査員5人発表 敗者にも大チャンスの大会に
#M-1グランプリ
24日に生放送される『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)敗者復活戦の芸人審査員5人が、17日に発表された。
昨年まで視聴者によるネット投票だった敗者復活戦だが、今年はシステムを大幅に変更。21組の出場コンビを7組ずつのグループに分け、観客による投票で各ブロックの代表者を決定。その3組の中から、この日発表になった芸人審査員が最終的なジャッジを下し、1組を決勝の舞台に送り込むことになる。
審査員に選ばれたのは、NON STYLE・石田明、アンタッチャブル・柴田英嗣、マヂカルラブリー・野田クリスタル、かまいたち・山内健司、錦鯉・渡辺隆の5名。
このうち他の賞レースで審査員経験があるのは、山内(キングオブコント、ABCお笑いグランプリ)、野田(R-1グランプリ、THE W)、石田(M-1グランプリ2015)、柴田(ABCお笑いグランプリ、ytv漫才新人賞)の4人。渡辺は審査員経験こそないものの若手時代にバイきんぐのネタ作りに協力してたなど、理論派として知られている。いずれも芸人としての実績も申し分なく、文句のない人選といったところだろう。
一方、各ブロックの代表者選出は、投票者が観客の中からランダムで選ばれ、1対1の勝敗を決めていく方式。ノックアウト方式と呼ばれるこの審査は、現在の『THE W』や過去の『キングオブコント』でも採用されており、いちおうの実績がある。
また、この日は注目のブロック分けも、以下の通り発表されている。
【Aブロック】
ヘンダーソン、ママタルト、ぎょうぶ、ロングコートダディ、華山、20世紀、ニッポンの社長
【Bブロック】
オズワルド、豪快キャプテン、エバース、ナイチンゲールダンス、鬼としみちゃむ、トム・ブラウン、スタミナパン
【Cブロック】
フースーヤ、バッテリィズ、シシガシラ、ななまがり、きしたかの、ダイタク、ドーナツ・ピーナツ
ネタ順はクジ引きになると思われるが、例えばCブロックでいえばダイタクとななまがりが横に並んで「どっちが勝ち!」という、そんなシーンが連続するということだ。明らかに、例年の敗者復活戦とは違う緊張感になりそうだ。
過去には、『M-1』の敗者復活戦でブレークへのチャンスをつかんだ芸人も少なくない。昼間とはいえ、『M-1』当日に全国に生放送される番組で4分ネタを披露できる貴重な機会である。
19年にアマチュアながら準決勝に進み、敗者復活戦に出場したラランドは、和牛に続く4番手を引いたことで、注目度の高さをチャンスと見て気合いを入れ直したというエピソードを方々で語っている。同年、こちらも敗者復活戦に初出場した四千頭身も、3位という好成績を残してバラエティの世界へ羽ばたいていった。昨今、露出を増やしているマユリカやママタルトも、この敗者復活で名を売ったコンビと言っていいだろう。
昨年までより、さらに注目度が集まりそうな今年の敗者復活戦。ファイナルへの勝ち抜けだけでなく、ニュースター誕生の瞬間にも注目したい。
(文=新越谷ノリヲ)
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