和牛解散のショック冷めやらず……「あらかじめ解散を知っていた」アキナは何を語ったか
#和牛 #アインシュタイン #アキナ
今思えば、先月末ごろに発表された「アキナ牛シュタイン」ツアーの年明け公演中止が、最初に公になった異変だった。同ツアーは今年8月の沖縄公演を皮切りにスタートする予定だったが、台風による中止の憂き目にあっている。全国5公演の予定だったツアーは、結局、東京での1公演のみとなった。
各方面に衝撃を与えた和牛の解散だが、発表前に知っていたのはごく一部の関係者だけだったようだ。「アキナ牛シュタイン」のメンバーであるアキナが、15日放送の『週刊ヤングフライデー』(MBSラジオ)で、その顛末を明かしている。
* * *
「めっちゃ悲しいわ」と山名文和が嘆けば、「ずっと考えるわ」と秋山賢太も複雑な本音を隠そうとしない。
「なんか、よぎるのよねえ。ふとしたときに」
ふとしたときに、の言葉が2人でぴったり合ってしまう。まだ仲がいいんだ、アキナは。そんなことを考える。
アキナはかつてソーセージというトリオだった。4年間の活動期間中に『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で準決勝2回、『キングオブコント』(TBS系)で準決勝3回という成績を残すも、メンバーの1人が不祥事を起こして脱退し、現在の秋山・山名のコンビになっている。
「アキナ牛シュタイン」の前身である「ソーセ牛シュタイン」がユニット活動を開始したのは14年前、以来、アキナと和牛はアインシュタインとともに、もっとも近い存在といえる関係だった。
毎月、新ネタライブを行っていた「アキナ牛シュタイン」での風景を秋山が振り返る。和牛は出番の直前、出囃子が鳴っている途中まで緞帳の裏でネタ合わせを行っていたのだという。「ネタができてないのでは?」と心配するも、出て行けば完璧な漫才を披露する。できた上で「直前まで詰めてたんやろな」という。
「あんな漫才師、見たことないし。和牛が漫才をやめるなんて、考えたことなかったもん」
アキナが和牛の解散を知ったのは、先月26日に行われたツアー東京公演の直前。知らされたのはアキナの2人とアインシュタインの2人のみで、各々のマネジャーにすら隠された情報だった。
ツアー中止の発表後、アキナのもとには理由を尋ねる先輩・後輩が殺到したという。秋山は中川家・剛に「ツアー中止って、誰か解散でもするのか?」と聞かれ、ごまかすしかなかったというエピソードを明かした。和牛の解散発表後、すぐに剛のもとに謝罪に訪れた。
「あのタイミングでは言えなかったんですって言ったら、剛さんが、俺の方こそごめんって言ってくれたけど、心苦しい……」
大きな悲しい出来事が起こる。それを知らなかった者の悲しみ、知っていた者の苦しみ、それは比較できるものではない。「抱えきれんかった、苦しかった、つらかった」その秘密を隠し続けた山名の声が震えている。
まだ和牛の2人に連絡をしていないというアキナ。
「1月くらいにテッテレー(ドッキリでした、の意)とか言ってきても、全然笑えるし」
秋山は努めて、明るく話し続ける。
「(再結成を)期待しちゃうよね。ひょっとしたらとかね。みんなウエルカムと思うから」
解散発表後、多くの関係者、芸人、ファンから再結成を望む声が上がった。どれも、勝手なことを言うと思った。何も知らないくせに、何も知らなかったくせに、どいつもこいつも勝手なことを言う。
だが、ほかでもないアキナがそう言うのなら。私だってもちろん何も知らないのに、和牛の再結成を願いたくなった。
(文=新越谷ノリヲ)
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