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『翔んで埼玉』第3弾始動報道、疑惑の多いGACKTが許された事情と新作場所選びへの懸念

『翔んで埼玉』第3弾始動報道、疑惑の多いGACKTが許された事情と新作場所選びへの懸念の画像1
GACKT(写真/Getty Imagesより)

 GACKTと二階堂ふみが主演を務める映画『翔んで埼玉』シリーズの第2弾『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が11月23日に公開。そのヒットを受けて、早くも第3弾の企画が動き出していることがささやかれている。

 週末映画動員ランキング(興行通信社発表)で公開週から2週連続1位を記録し、すでに観客動員107万人を突破するなど、好調の『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』。製作委員会で幹事を務めるフジテレビが“映画化第3弾”の企画に乗り気で、来年5月のクランクイン予定で動き始めていると、「週刊現代」2023年12月16日号(講談社)が報じているのだ。

 2021年8月下旬に撮影が始まった本作。しかしGACKTが重度の発声障害になったことを受け、撮影が一時中断していた。

「GACKTさんは体調不良のほかにも、あまりよくない噂が立っていた時期です。過去には仮想通貨詐欺疑惑があって、それに絡んで警察沙汰になるのではないかとの話が浮上していました。また、2021年11月には『週刊文春』(文藝春秋)が人妻との不倫を伝えており、休業の理由との関係性も疑われていた。そういったこともあり、映画製作が頓挫するのではないかと危ぶむ声もありました」(映画関係者)

 そんなGACKTは2022年5月に芸能活動に復帰。撮影も再開され、ようやく完成に至った。

「GACKTさんはスキャンダラスなイメージが強く、“リスクの大きいタレント”と認識される一方で、自著『GACKT敗戦記』(NORTH VILLAGE)で過去の報道を自らネタにするなど、上手くビジネスに変えていくスタイルでもある。結局GACKTさんのスキャンダル報道もすべて“疑惑”というところで留まっているわけだし……ということで、周囲も目をつぶっている状況です。とはいいつつ、叩けば埃が出てくるGACKTさんなので、いつスキャンダルで活動できなくなるかわからないのも事実。だからこそ、できるだけ早く『翔んで埼玉』の第3弾を作りたいというのが制作サイドの本音なんでしょう。もう何年も大きなヒットコンテンツを生み出せていないフジテレビにしてみれば、『翔んで埼玉』は日本全国の地域をネタにすることで、続編を次々作っていける可能性も秘めている。大きなチャンスを逃すわけにはいかないということですね」(同)

 また、バラエティー番組などに積極的に出演し、プロモーション活動をこなしてくれるGACKTは、ありがたい存在でもあるという。

「普通の俳優さんなら、ちょっとしたトーク番組や、VTRを見る番組の“ワイプ要員”など、手軽なプロモーション出演が多いところ、GACKTさんはバラエティースキルが高いこともあり、幅広い番組に対応でき、なおかつしっかり活躍してくれる。フジにしてみれば宣伝で自社のバラエティー番組にもたくさん出てくれるというメリットがあるんです」(同)

 第1作で埼玉県、第2作で滋賀県をイジった同シリーズ。第3作では九州地方が舞台になるとも報じられており、GACKTも自著『自白II』(光文社)では、スタッフから次回は福岡あたりが候補地であると告げられたことを明かしている。

「『翔んで埼玉』シリーズは、いたずらにその地域をイジることで、“地域差別”を助長してしまうのではないかとの懸念が常にあります。そんな中で埼玉県や滋賀県は古くからイジられてきている地域であり、耐性があるがゆえに成立した。また、埼玉県も滋賀県もそれぞれ関東地方、近畿地方という大都会に隣接している県であり、言ってみればそんなに“田舎”ではない。だからこそイジられて笑いになるんです。しかし、今後“イジられる耐性がない本当の田舎”が題材になった場合、笑えるような作品に仕上がるかどうかは未知数。もし第3弾で九州地方を題材にするとして、はなわさんのネタでイジられている佐賀県なら耐性があるかもしれませんが、逆に二番煎じ感が否めない。どの県を取り上げるにしても、上手く笑えるネタに昇華させていくのは結構難しいでしょうね」(同)

 現在の『翔んで埼玉』人気が冷めないうちにとばかりに、急ピッチの第3弾製作を進めるのも危険がはらむ。

「フジテレビがビジネスだけを目的に第3弾に色気を出しているなら、危ないと思います。やっぱりこのシリーズは、本当にその地域を取り上げるだけの根拠やネタがあってこそ。付け焼き刃の商売根性は、観客にも見抜かれるものです。単純に興行の面でコケるだけならまだしも、県民性の表現の仕方によっては今の世の中に合わない“不適切な内容”となり、炎上を招くのが最悪です。たとえば九州といえば、地域によっては古来から“男性社会”が有名ですが、表現方法によってはそれが燃え盛る可能性は十分にあるということ。製作にはしっかり時間をかけるべきだと思います」(同)

 不安材料があるなかで、続編制作に突き進んでいきそうな『翔んで埼玉』。ただ19日の舞台挨拶でGACKTは「『翔んで埼玉』はこれで完結です」とし、「次は西川(貴教)君が僕の代わりにやると思います」と口にしたが…。この真意と続編の動向が気になるところだ。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2023/12/24 11:00
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