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小説『インフォーマ2』が早くも年の瀬に降臨

『インフォーマ2  ヒット・アンド・アウェイ』

現在、Netflixで世界配信中のドラマ『インフォーマ』(制作・カンテレ)。今年初頭から地上波でも放送され、桐谷健太演じる「インフォーマ」こと木島慶次郎と、佐野玲於演じる、“ポンコツ”週刊誌記者の三島寛治のコンビが、凶悪な犯罪組織に挑むクライムアクションは大きな話題になった。その原作小説の続編となる沖田臥竜氏の『インフォーマ2  ヒット・アンド・アウェイ』(サイゾー文芸)の発売が決定。今回、物語の舞台は海外まで広がるというが……その制作の裏話も含めて、沖田氏自身が振り返る。『インフォーマ2』に込めた思い、狙いとは?

舞台はバンコクへ――そして、筆者もバンコクへ向かったが……

 忙しなく今年も終わろうとしているが、そんな年の瀬にいよいよ降臨である。

 小説『インフォーマ2  ヒット・アンド・アウェイ』の予約受付がAmazonで開始された。木原慶次郎三島寛治のコンビが帰ってきたのである。

 もちろん舞台は、私の専売特許、兵庫県尼崎市から始まるのだが、舐めてもらっては困る。前作のスケールを上回ってこそのシーズン2なのだ。

 舞台は尼崎から、日本を飛び出してタイのバンコクにまで移る。バンコク、微笑みの国である。パスポートがなければいけないところまで、物語は広がっていくのだ。

 私も実際、取材のために2度にわたりバンコクへと行ってきた。

 移動時間にして約6時間半。遠いのなんのって、同行スタッフの通称“ジョニー”が飛行機の中ですやすやと眠っている姿を見ていたら、思わずぶっ飛ばしてやりたいと思ってしまうほど、果てしなく遠かった。

 現地でも、何度も日本が恋しくてホームシックになりながらも、ちゃんと仕事はしてきた。

 木原や三島は、バンコクに降り立ち、何を想い、何を感じるか……ジョニーがバンコクの銭湯で湯舟に浸かりながら「沖田さん! 気持ち良いすねっ! ゲンさん(共通の知人である)、サウナ好きだから喜ぶだろうな~」と訳のわからないことを言っている間も、私は『インフォーマ2』執筆のために脳をひたすら稼働させ続けていた。

 基本的に、私の創作活動には「構想◯年」などと悠長なことを言っている時間はない。来年2月下旬に発売される小説で、デビューから7年ちょっとで17冊目である。このペースを見てもらえればわかるだろう。やるか、やらないかだけである。

 『インフォーマ』という作品がドラマ化もされ、世の中で認知されたとき、すでに続編を手掛けることは私の中でしっかりイメージはできていた。作品の舞台に海外を取り入れることもだ。ただ、空想で海外の様子をイメージしただけでは、リアルな物語は描けないということは、もちろん理解していた。

 で、つかぬことを聞くが、本当に昔は小説を書くのに、取材費というか経費が出ていたのか。いまやそんな気配など微塵もないが、それは不景気や時代のせいなのか。はっ⁈ もしやまた岸田のせいなのかっ!

 余談だが、私は一切政治には興味がない。だけれどもだ。岸田さんがあれだけ非難されても心が折れないのは、やっぱりすげえよなと思う。びっくりしたもん。岸田さんが「増税メガネなどと言われてますが……」と自分で言ったのをテレビで聞いたとき、自暴自棄になり、自虐ネタをぶち込んできたのかと思ったほどだ。

 と、同時に、ちゃんと自分への揶揄が耳に入ってたんだな……と思うと総理大臣とはいえ人の子である。何だかしんみりしてしまった。だって、世の中の都合の悪いことすべてを、岸田さんのせいにしてるんじゃなかという層がいるじゃん。その人たちに悪口を言われ続けたら、普通だったら、メンタルが耐えれないよな……。

 と話がそれたが失敬。ジョニーである。もとい経費の件だ。現実は日本を飛び立つ前に迫り来ていた。空港の換金場で両替しているジョニーは、振り返り、私に腰を抜かすようなことを言ってきたのだ。

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