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「レコ大ってなんの賞?」YOASOBI「アイドル」ビルボード年間1位でより不可解に…安住アナは理解促す

「レコ大ってなんの賞?」YOASOBI「アイドル」ビルボード年間1位で不可解に…安住アナは理解促すの画像1
「アイドル完全生産限定盤)」YOASOBI/SME

 ビルボードジャパンが発表した2023年の年間総合ソング・チャート「JAPAN Hot 100」で、YOASOBIの楽曲「アイドル」が前人未踏の記録を成し遂げ、首位を獲得したことが12月8日にわかった。この発表を受けて、ネット上では「ますますレコ大の存在意義がわからない」と疑問の声が相次いでいる。

 ビルボードジャパンによると、TVアニメ『【推しの子】』のオープニングテーマである「アイドル」は、4月から9月までの間、21週連続で総合首位に留まり、その後も総合4位を下回ったことがないことから、現在も記録を更新し続けているとか。

 さらに、YOASOBIの楽曲は「JAPAN Hot 100」のトップ100以内に「アイドル」(1位)、「祝福」(15位)、「群青」(32位)、「夜に駆ける」(34位)、「怪物」(51位)、「勇者」(81位)の6曲がランクインしており、トップ・アーティスト・チャート「Artist 100」でも総合首位を獲得している。

YOASOBI、『日本レコード大賞』大賞候補から除外

 国外でも、米ビルボード・グローバル・チャート「Global Excl. U.S.」でも首位を獲得するなど、今年大ヒットした「アイドル」だが、「JAPAN Hot 100」の記録を受けて、コンポーザーのAyaseは「本当にうれしいです。これのために頑張ってきたと言っても過言じゃないので」とコメント。

 ネット上では、YOASOBIファンから祝福の声が寄せられているが、同時に12月30日に4時間半にわたってTBS系で生放送される『第65回 輝く!日本レコード大賞』に再び疑念が渦巻く事態になっているようだ。

 というのも、同アワードは11月22日、大賞候補にあたる優秀作品賞を発表。新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」、緑黄色社会「サマータイムシンデレラ」、JO1「Trigger」、imase「NIGHIT DANCER」、市川由紀乃「花わずらい」、Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」、Ado「唱」、純烈「だってめぐり逢えたんだ」、BE:FIRST「Mainstream」、そして日本デビュー前のNewJeans「Ditto」の10曲で、ここに「アイドル」は入っていなかった。

YOASOBI「アイドル」ノミネートせず「選出基準が意味不明すぎる」

 案の定、ネット上では「どう考えても大賞は『アイドル』なのに、選出基準が意味不明すぎる」「レコ大はオワコンだから、YOASOBI側が断ったんじゃないの?」と波紋を呼ぶこととなったが、今回のビルボードジャパンの発表によって、再び「レコ大って、一体なんの賞なんだ?」と疑問の声が上がっているようだ。

 ただ、「レコ大」の選出基準は、これまでもたびたび世間を困惑させてきた。

 中でも語り草となっているのが、10年に最優秀歌唱賞を受賞した近藤真彦。当時、世間から「マッチが歌唱力に優れてるというイメージはない」とのツッコミが相次いだが、同年は近藤が歌手生活30周年の節目だったこともあり、華を添えるために当時近藤が所属していたジャニーズ事務所の思惑が働いたのではないかともうわさされていた。

 また、ここまで価値を失った『レコ大』を、「毎年TBSで中継する必要はあるのか?」と番組打ち切りを促す声も見られる。しかし、同番組は昨年、2部が平均世帯視聴率10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタを記録。

 この10年で視聴率は半減しているものの、音楽番組としては現在も“人気番組”といえる数字を保っており、よほど数字が落ち込まない限り、打ち切りは検討されなさそうだ。

TBS安住紳一郎アナ、「売上枚数に比した成績ではない」との批判に言及

 なお、今年、川口春奈とともに司会を務める安住紳一郎アナウンサーは、今月2日の囲み取材で「売上枚数に比した成績ではない」との批判が寄せられていることについて言及。

「当初もレコード会社専属の作曲家たちが西洋から入ってくる音楽とこれまでの歌謡曲の分断の中で、一堂に会して1年の活動を喜び、ファンの皆さんに感謝を伝える会があってもいいんじゃないかというのが始まり」と成り立ちを説明した上で、「66回、67回と回を重ねていくことが必要なんじゃないかなと」「関わっている1人として、そういう関係者の思いは感じています」と語っていた。

 安住アナが「1年の活動を喜び、ファンに感謝を伝える会」と説明した『レコ大』。「ならば、大賞を決める必要はあるのか?」とますます視聴者の疑問が募りそうだ。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2023/12/08 16:00
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