メイウェザーの「来日匂わせ」で波紋…RIZINの狙い透けるも格闘技ファンはあきれモード?
#メイウェザー
プロボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニアが大みそかの「来日匂わせ」をしたことで波紋が広がっている。日本人格闘家とのエキシビションマッチの可能性などが浮上するが、大半のファンは「もうメイウェザーはいいよ」などと、あきれモードになっているようだ。
メイウェザーは5日付の自身のInstagramに「今年の新年は東京で私たちと一緒にお祝いしましょう!モデルとシャンパンも用意しました。もうすぐビッグなことが起きるよ。乞うご期待!」とつづり、泡ぶろやシャンパンなどを楽しむモデル美女たちと自身の映像を組み合わせたショート―ムービーを公開した。
メイウェザーは、2018年の大みそかに格闘技イベント「RIZIN」で来日し、当時キックボクシングで無敵の強さを誇っていた那須川天心を相手に、ボクシングルールのエキシビションマッチながら1回TKOで圧勝。昨年9月にも来日し、同じくエキシビションマッチで総合格闘家の朝倉未来と対戦して余裕のTKO勝ちを収めた。メイウェザーはこの2試合で莫大なファイトマネーを手にしたとされ、RIZINの榊原信行CEOは朝倉戦のメイウェザーのギャラが「2ケタ(10億円以上)」だと認めている。
「RIZIN」は大みそかにさいたまスーパーアリーナで興行を予定しており、メイウェザーの投稿は「出場匂わせでは」と騒がれた。そうなると気になるのは対戦相手候補だが、平本蓮がX(旧Twitter)でメイウェザーの匂わせを報じた専門誌の記事を引用した上で「ニヤリ」顔の絵文字を投稿。さらに「大晦日あいつの敵を打てるのは俺しかいねぇわ」と記したことで、因縁のある朝倉の敵討ちでメイウェザーと対戦するのではと話題になった。
しかしその後、平本は先日朝倉にキックルールでKO勝利したYA-MANと激しい舌戦を繰り広げており、大みそかの対戦相手はYA-MANではないかとの見方が強まっている。また、安保瑠輝也は大みそかに木村“フィリップ”ミノルとの対戦が決まっていたが、木村のドーピング検査陽性で中止となり、対戦相手が宙に浮いた状態になっている。そのため、ネット上では「メイウェザーの相手、安保しかいないのでは」といった声も出ている。また、朝倉に完勝したヴガール・ケラモフを破ってRIZINフェザー級王座を獲得した鈴木千裕を推す声もある。
格闘技ファンによる推理合戦が展開される一方、ネットでそれ以上に目立っているのがメイウェザーへの冷めた声だ。
SNS上では「引退したメイウェザーに10億円以上払うなら、その金でBellator(米国の有力格闘技団体)からいい選手呼んでほしい」「榊原さん、もうRIZINにメイウェザーいらないよ」「メイウェザーより現役選手を大事にして」「またエキシで試合するなら、チョロく稼げるとナメられてるだけだからやめてほしい」などと批判的な意見が多数上がっている。
さらに、メイウェザーが投稿した動画は自身が手がけるシャンパンブランドのCMだったため、一部では「日本にシャンパンの宣伝に来るだけでは」「メイウェザーが出るならチケット代がもっと高くなるから出ないと思う」「思わせぶりな投稿で話題づくりするのがいつもの手」といった冷静な指摘もあるようだ。
RIZINとしては、地上波放送が消滅して配信ビジネスに完全に切り替えたことで、世界に通用するコンテンツにしたいという狙いから知名度抜群のメイウェザーと手を結んでいるのだろうが、純粋な格闘技ファンからすると“ノイズ”と感じてしまう人も少なくないようだ。
メイウェザーの「来日匂わせ」の目的が何なのかは今のところ不明だが、いずれにしても日本の格闘技界は再び彼に振り回されることになりそうだ。
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