『M-1グランプリ』ワイルドカードはダブルヒガシ! 史上初の快挙へ?
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24日に行われる漫才頂上決戦『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の準決勝に出場する31組目のワイルドカード枠が4日、ダブルヒガシに決まった。
ダブルヒガシは、大阪・よしもと漫才劇場を拠点に活動している9年目のコンビ。『M-1』では今年で7年連続準々決勝敗退となっていたが、ワイルドカードで改めて準決勝への進出を勝ち取った。
今年、『M-1』のワイルドカードは大きなシステム変更があった。昨年までは動画配信サービスGYAO!に準々決勝全ネタが公開され、その再生数を競うルールだったが、今年はGYAO!のサービス停止に伴い、プラットフォームをTVerに移動。再生数ではなく、SMS認証を伴う投票制となっていた。
1端末につき1票に投票が限られるため、組織的な応援行動のしにくいシステムが採用された今回。より公平な結果になるといわれていたが、結局、動画についた「いいね」の数がもっとも多かったダブルヒガシが勝ち抜け。ネット上でもこの結果に異論は少ないようだ。
そもそもダブルヒガシは今年、準決勝進出が確実視され、決勝にコマを進めてもまったく不思議ではないといわれていたコンビだった。
3月には関西を拠点に活動する芸歴10年までの漫才師を対象とした『ytv漫才新人賞』(読売テレビ)で優勝。最終決戦を戦ったドーナツ・ピーナツをはじめ、豪快キャプテン、フースーヤという3組の『M-1』準決勝進出コンビを破っている。
また7月には、関西だけでなく全国を対象とした芸歴10年以内の賞レース『ABCお笑いグランプリ』(朝日放送)でも優勝。ここでは今年の『M-1』で大きな飛躍が期待されている令和ロマンとファイナル同率最高点という激戦を制しているほか、昨年の『M-1』ファイナリスト・ヨネダ2000や、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)第6代王者・天才ピアニストらを退けている。
これまで、同年の両賞を獲得しているのは、昨年のファイナリストであるカベポスターのみ。おそらくはダブルヒガシ本人も、今年は可能性を感じていたに違いない。
「(準々決勝敗退が)7年連続やで……」
今年から『M-1』の公式YouTubeで公開されている【M-1 ワイルドカードへの意気込み】という動画で、準々決勝敗退直後のダブルヒガシ・大東翔生が絶望感たっぷりにつぶやいていた。その隣で、東良介はヤケクソになって「みんなでM-1盛り上げようぜ!」とわめいていた。
過去、ワイルドカードからファイナルに勝ち進んだ漫才師はひとりもいない。ダブルヒガシ、史上初の快挙へ──その勝ち筋が見えてきた。
(文=新越谷ノリヲ)
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