滝沢社長率いるTOBE、ネット配信番組『とべばん』で見えた“新しい地図”ほど余裕がない現状
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滝沢秀明氏が設立したTOBEの所属タレントが集結する番組『とべばん』が11月24日、TOBEの公式YouTubeチャンネルで配信。三宅健、北山宏光、Number_i、IMP.という総勢12人が生配信に登場、スポンサーであるスシローとKOSEとのコラボ企画が実施された。
「いきなり有名企業をスポンサーとして招き入れてコラボ企画を行うというのは、さすが滝沢社長。単なるネット配信番組で終わらないように、ちゃんとお金をかけてこだわった部分も多かったと思います」(テレビ局関係者)
とある制作会社スタッフは、今回の『とべばん』について「旧ジャニーズでは考えにくい内容だった」とも話す。
「番組の企画は、スポンサーのサービスや商品を紹介することがメインになっていて、TOBEのタレントたちがまるで通販番組のように商品を説明する場面も。旧ジャニーズ事務所のタレントが出演する番組では、こういったシーンはほとんどなかったので、新鮮ではありましたね。というのも、旧ジャニーズの番組の多くは、旧ジャニーズ側が主導権を握っていて、番組の内容にも口を出せる状況があった。ジャニーズのタレントがスポンサーを立てることはあって、宣伝までするようなことはほとんどない。しかし、今回の『とべばん』では、どうもスポンサーが主導権を握っているように感じました」
旧ジャニーズ事務所を退所して、新たな事務所に所属して“ユニット活動”を行う前例としては、元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「新しい地図」がある。新しい地図は、2017年11月にABEMA(当時はAbemaTV)『72時間ホンネテレビ』を配信。その後はABEMAにて『7.2 新しい別の窓』を定期的に配信し、今年の11月に『ななにー 地下ABEMA』とリニューアルされた。
「旧ジャニーズのネット番組ということで『とべばん』と『ななにー』は近い雰囲気がある。ゆるめのフリートークが多く、地上波と比べると圧倒的にリラックスしている。旧ジャニーズとの差別化するという意味もあり、こういったゆるい生配信になりやすいのだと思います」(同)
独立当初はメディア側の“忖度”もあり、地上への出演が難しかった新しい地図だが、今となっては当たり前のようにメディアにも露出し、順調に活動している。TOBEもまた、同じような道を進んでいくのか。
「12月2日放送の『ベストアーティスト2023』(日本テレビ系)では、音楽イベント『D.U.N.K. Showcase』会場の京セラドームから、イベントに出演するIMP.のシーンも中継されることがわかっています。同イベントはそもそも日テレが絡んでいるという事情もありますが、新しい地図ほどあからさまに避けるということではないという姿勢を示したものでしょう。とはいえ一連のジャニーズ問題を受けて、メディア側の忖度が完全になくなったともいえない。下手に波風を立てたくないという思惑は残っているでしょうからね。だからこそ、TOBEもネットを駆使して自分たちを積極的にアピールしていかなくてはならないし、その道の開拓者である新しい地図を参考にする部分は多いでしょう」(同)
ただし、新しい地図とTOBEには決定的な違いがあるという。
「SMAPは、ボートレースの収益をもとに事業を行っている日本財団が運営する『日本財団パラリンピックサポートセンター』の支援に関わっていて、SMAP解散後は新しい地図の3人がその役割を引き継ぎました。つまり、早い段階から新しい地図のバックには日本財団がついていたため、活動資金を早急に稼ぐ必要もなく、3人がやりたいことをやれたという事情があります。一方TOBEは、現状で大きなバックがいるわけではなく、地道に活動をしていかなければならない。つまり、外部のスポンサーに頼らなければならない状況なんです。旧ジャニーズのさまざまな影響があるなか、手を上げてくれるスポンサーは貴重な存在ですし、“スポンサー主導”を受け入れるのも当然です」(同)
そんな『とべばん』だが、12月24日の次回配信では、ハワイロケの様子が紹介される予定。“通販番組っぽい”とさえ言われた初回に比べると、かなり豪華な内容となりそうだ。
「スポンサーからお金を引っ張ってくることに懸命でありながらも、ゴージャス感をしっかり演出するのはさすが滝沢流。Number_iの結成発表配信を東京ドームで行ったのも然り、そうやって豪華さを見せていくことで、ファンには今後の活動に対する安心感を見せることができる。ただ、本音ではできるだけ早くライブを開いたり、CMに出演したりなどの“従来の活動”を軌道に乗せたいと思っているはずですし、ファンもそれを待ち望んでいる。IMP.も三宅も北山も楽曲を出したので、次はNumber_iの番。否が応でも期待は高まります」(同)
まだまだ始動したばかりのTOBE。新しい地図のように、旧ジャニーズとは一線を画す独自のポジションを築けるのだろうか。
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