櫻井翔『SHOWチャンネル』に打ち切り報道…相葉雅紀の新番組も苦戦で「嵐枠」消滅の危機
#櫻井翔
嵐の櫻井翔がMCを務める日本テレビ系バラエティ番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』が来年3月末で打ち切りになると報じられた。ジャニーズ性加害問題でスポンサーが難色を示したことなどが影響しているようだが、根本的に「嵐の冠番組時代と比べて視聴率が悪すぎる」という問題があり、櫻井に限らずメンバーたちは大きな岐路に立たされそうだ。
『1億3000万人のSHOWチャンネル』の来春終了については、21日付のスポーツニッポンが報道。同紙によると、春の改編でバラエティ番組が終了する場合は通常だと前年の11~12月に決定するが、櫻井やスタッフらに打ち切りが伝えられたのは10月半ばだったといい、局内では10月頭ごろまでに終了が内定していたとみられている。
10月頭といえば、旧ジャニーズ事務所が2回目の会見を開いた時期で、このころは各スポンサーが旧ジャニーズ所属タレントを起用していたCMを打ち切ったり、契約更新を見送ったりといった事態が相次いでいた。そのため、同紙はそうしたスポンサー離れが番組終了につながった可能性があると指摘している。
だが、実はジャニーズ問題が深刻化する以前から同番組は打ち切りのウワサが絶えなかった。同番組は、嵐の2020年末での活動休止に伴って、高視聴率だったグループの冠番組『嵐にしやがれ』の枠を引き継いで2021年にスタート。初回スペシャルの平均視聴率は、世帯13.0%、個人8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と高水準を記録した。しかし、以降はどんどん数字が下がり、2年が経過した今年1月14日の放送は世帯6.5%、個人4.3%と視聴率が半減。これ以外の回でも、視聴率は世帯7%前後をうろうろするのが精いっぱいの状況だ。
『嵐にしやがれ』が高視聴率だったのは、メンバー全員がそろう貴重な場だったからという要素が大きく、櫻井一人だけになってしまうとパワーダウンは否めない。ロケを増やすなどテコ入れを繰り返していたものの、やはりグループの冠番組時代のような視聴率は獲得できず、日テレとしては「櫻井やジャニーズとの付き合いがあるので続けているが、できれば終わらせたい」というのが本音で、性加害問題に関連したスポンサーへの配慮が「打ち切りの口実」になったともいえそうだ。
同じく、グループの冠番組の枠を引き継いだ相葉雅紀も苦戦している。高視聴率だったフジテレビ系のゲーム対決バラエティ『VS嵐』の後継番組として、同じコンセプトで相葉を中心とした『VS魂』が2021年にスタートしたが、やはりグループ時代と比べて視聴率は低迷。相葉以外の嵐メンバーに代わって後輩メンバーが加わったものの、当時はそれほど知名度がなく、一般層からすると急に「知らないジャニーズタレントばかりが出ている」という状況になったことが苦戦の要因とみられた。
番組開始からわずか半年で大幅なリニューアルが実施されたが、視聴率は5%を割り込むほど低下。昨年4月から『VS魂グラデーション』に改題し、ゲーム対決のコンセプトを捨て、世の中のさまざまなものを正しい順番に並び替えるという内容に変更されたが、明らかな迷走で視聴者離れは食い止められず、今年9月に打ち切りとなった。
後番組として相葉が引き続きMCを務めるバラエティ番組『木7◎×部』が10月にスタートしたが、初回の2時間スペシャルは二宮和也を登場させるなど力を入れていたものの、平均視聴率は世帯5.1%、個人3.1%で同時間帯の民放キー局で最下位という厳しい結果に。日テレと同じく、フジも「スポンサーへの配慮」を口実に相葉の新番組を早々に打ち切りにしてもおかしくないレベルだ。
『SHOWチャンネル』の後番組が櫻井をメインにした内容であれば当面は日テレと旧ジャニーズの蜜月は続くだろうが、日テレが「嵐枠」を消滅させるという決断をする可能性もある。そうなれば、フジテレビが同様の判断を下すこともあり得るだろう。ジャニーズ性加害問題をきっかけとして、各局で忖度により何となく継続されていた「嵐枠」にもメスが入るかもしれない。
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