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本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

フジテレビがひた隠す「ジャニーズとの深い関係」…怪文書も乱れ飛ぶきな臭さ

フジテレビがひた隠す「ジャニーズとの深い関係」…怪文書も乱れ飛ぶきな臭さの画像1
フジテレビ

 いまだ収束の兆しが見えない旧ジャニーズ事務所の性加害問題。批判の矛先はマスコミにも向けられ、テレビ局では、日本テレビ、TBS系『報道特集』が旧ジャニーズ事務所との関係性を社内調査し、内容を公表しているが、先月21日には、フジテレビが、元社員と現役社員77人に社内調査を行った検証番組『週刊フジテレビ批評 特別版 旧ジャニーズ事務所創業者による性加害問題と“メディアの沈黙”』を放送。だが、その内容やその後の同局の対応には疑問の声がった。

「検証された内容のひとつは、なぜ『週刊文春』による“ジャニーズセクハラキャンペーン”の裁判結果を報じなかったかについてですが、その理由は、男性に対する性加害に関して報道担当者の意識が低かったため、とのこと。続けて検証されたのは、報道局に事務所への配慮があったのか否かですが、これも、元報道局幹部の“ドラマやバラエティーのキャスティングなどに大きく影響するかもしれないと思い、消極的になることがあった”という証言を紹介しながら、旧ジャニーズに対する気遣いや配慮が報道にもあったと結論づけました」(芸能ライター)

 そのほか、社員や元社員は性被害の実態を認知していたのか、フジテレビは今後どう変わっていくべきかなどについてが問われ、いずれも報道局長や制作局長が反省の弁を述べたが、前出の芸能ライターは、「旧ジャニーズの所属タレントが出演した映画やドラマを数多く担当していた元フジテレビプロデューサー・重岡由美子氏が旧ジャニーズに天下りしていることについては、一切触れられていませんでした。これでは本当の検証とは言えないでしょう」と指摘する。

「重岡氏は、18年に旧ジャニーズ事務所に現役出向した後、22年3月にフジを希望退職。同年4月から、旧ジャニーズ事務所専任となったうえで取締役に就任しています」(芸能ライター)

 そんななか、筆者はある筋から、重岡氏が旧ジャニーズに天下った経緯や、フジテレビがなぜ旧ジャニーズに忖度しなけらばならなかったのかが記されている怪文書を入手した。

 怪文書の差出人は「フジテレビ嘱託社員」とある。

 その書き出しは、「当局内でもジャニーの性加害を報じてこなかったメディアの責任をやむなく自社検証することになりましたが、以下の内容を隠蔽したデタラメ検証になってますので、最重要問題を告発します」とあり、続けて、「メディアがジャニー裁判を報じない忖度の起点はフジテレビにあり、その理由はメリーと日枝(名誉会長・日枝久)の主従関係」と断じている。

 真偽が確認できない記述もあるため、ここではこれ以上詳しく報じられないが、怪文書には、フジテレビ人事局付のものと思われる名簿が添付されたうえで、重岡氏やその元夫で現フジ・メディア・ホールディングス社長の金光修氏、旧ジャニーズ前社長の藤島ジュリー景子氏のプライベート事情に加え、日枝久フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役と故・メリー喜多川氏の関係性についても詳述されている。

 フジテレビ関係者は、「怪文書とはいえ、これまで株主総会で取り上げられた問題にも触れられています」と話す。

 「例えば、重岡さんの旧ジャニーズへの出向は株主総会でも話題になりましたが、この出向は金光前社長の意向が大きかったともっぱらの噂です。フジと旧ジャニーズの蜜月関係は組織ぐるみと思われても仕方ありません。フジは第三者を入れた検証委員会を設置すべきです」(前出の芸能ライター)

 ところが、検証番組への不満がくすぶるなかにもかかわらず、フジテレビの大多亮専務は、年末年始の特番には例年通り、旧ジャニーズのタレントを起用すると発表。

 年末恒例のカウントダウンコンサートについては放送しないことを発表した直後の決定に、視聴者からは“一貫性がない”“反省の姿勢が見られない”と批判の声があがったが、このまま中途半端な対応でお茶を濁すのかーー今後さらなる検証が行われるのか、注視したい。

(文=本多 圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2023/11/18 12:00
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