NiziUが悲願の韓国デビュー！「無名」から「音楽番組1位」となった舞台裏

　念願の韓国デビューを果たした9人組ガールズグループ・NiziUが、華々しい“凱旋”を飾りそうだ。

　同グループは、ソニーミュージックとJYPの日韓合同オーディション・プロジェクト『Nizi Project』を経て、2020年6月に誕生。同月に配信リリースされたプレデビュー曲「Make you happy」は社会現象を巻き起こし、MVは現在までに3億回再生超えを果たしている。

「オーディション当初から韓国デビューを最終目標にしていたNiziUですが、運悪くコロナ禍で延期に。同年12月デビュー・シングル『Step and a step』を発売するも、結果的にプレデビュー曲がピークとなった印象を与え、勢いは下火になってしまった。しかし、満を持して今年10月30日に『Press Play』で韓国デビューすると、初週11万超えの大ヒットを記録。韓国の音楽番組『SHOW CHAMPION』では初の1位を獲得し、メンバーもうれし泣きしていたようです」（芸能ライター）

　しかし、NiziUの韓国での快進撃はけっして順風満帆ではなかったという。テレビ関係者が明かす。

「日本ではオーディションの模様が放送されたことで火が付きましたが、韓国では放送がなかったため、ほぼ無名の状態でした。唯一、NiziUを取り上げていたのが韓国3大テレビ局の一つであるSBS。『Nizi Project』を応援していた日本テレビが同局と業務提携していたことからプッシュがあったようです。また、メンバーもこの3年間でハングルを猛勉強し、今ではバラエティー番組に出演してもネイティブとまったく遜色なく会話ができている。韓国ではアイドルの恋愛は日本以上にご法度なのですが、メンバー同士が同居生活することで私生活も完全に管理されていたと聞きます」

　NiziUは今後も韓国での音楽番組出演が控えており、日本でも11月14日に『テレ東60祭！ミュージックフェスティバル2023』（テレビ東京系）、16日に『ベストヒット歌謡祭2023』（日本テレビ系）への出演も発表されている。さらに年末では、『NHK紅白歌合戦』の出場も決定している。

　近年、世界のエンターテインメントは韓国がリードしているが、『韓国ヒットチャート1位』を達成したことで、2024年には世界進出も視野に入るだろう。

　今度のNiziU旋風はどこまで吹き荒れるだろうか。

大沢野八千代（ジャーナリスト）

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ