『世にも奇妙な物語』視聴率低下…「つまらなくなった」と言われるワケ(再掲)
#ドラマ #フジテレビ #タモリ
近年は6月と11月に年2回放送されているフジテレビ系オムニバスドラマシリーズの新作『世にも奇妙な物語’23 秋の特別編』が、11月11日の「土曜プレミアム」枠(午後9時~)で放送される。
今回のラインナップは、草なぎ剛と江口洋介がダブル主演を務める「永遠のふたり」、北村一輝主演「地獄で冤罪」、西野七瀬主演「走馬灯のセトリは考えておいて」、溝端淳平主演「トランジスタ技術の圧縮」の4本だ。
かつては視聴率20%超えも珍しくなかった同シリーズだが、近年は1ケタが続いており、前回の『世にも奇妙な物語’23 夏の特別編』は世帯平均7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。フジの最近のドラマの数字と比較すると、決して悪くないものの、ネット上では「昔のほうが面白かった」という声も少なくない。
最新作の放送を前に、5月に反響を呼んだ「日刊サイゾー」の人気記事《『世にも奇妙な物語』視聴率低下…「つまらなくなった」と言われるワケ》を再掲する。
※以下は、2023年5月31日掲載記事の再掲です。
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タモリがストーリーテラーを務めるオムニバスドラマ『世にも奇妙な物語’23 夏の特別編』(フジテレビ系)が6月17日に放送される。近年は夏と冬に放送されている、フジを代表するシリーズが、最近は「つまらなくなった」という声がネット上で相次いでいるようだ。
今回も4つのエピソードが描かれる『’23 夏の特別編』だが、そのうちの一つ「視線」は、主演の池田エライザ演じる大学生が、その場にいる全員から視線を向けられて恐怖を覚えるも、唯一自分を見ない同級生を見つけるストーリー。
そして、鈴木保奈美が主演を務める「お姫様クラブ」は、鈴木が演じるごく普通のパート主婦のもとに、“お姫様クラブ支配人”を名乗る男が舞踏会の招待状を持って現れる物語だという。
残りの2つのエピソードは、今後、順次発表されるようだが、今月に「視線」と「お姫様クラブ」の情報が解禁されると、ネット上では「池田エライザと鈴木保奈美は演技力高いし、期待できそう」「このシリーズ大好きだから、楽しみ」と好意的な声が続出。
その一方で、「昔はワクワクしたけど、最近はオチが予想できる話ばかりでつまらない」「名作はたくさんあるけど、昔のばかり。このシリーズもネタ切れかなあ」とネガティブな声もかなり目立つ。
なぜ、同シリーズは近年、こんなに「つまらなくなった」と言われるようになってしまったのだろうか? 若い頃に見た作品を面白く感じる“思い出補正”が生じている可能性も考えられるが、そのほかに、「最近、話が間延びしてる印象」「ダラダラと長くて、キレがない」という意見が多い点も気になる。
同シリーズといえば、1990年~92年のレギュラー版を経て、以降は『特別編』を年に数回放送。約1時間のレギュラー時代は3エピソードを放送、そして約2時間10分ほどの『特別編』に移行してからは、5エピソードが長らく放送されてきた。
しかし、2016年放送の『’16春の特別編』を境に、放送時間はそのままで、なぜか4エピソードに減少。その後、『’18秋の特別編』で5エピソードに戻ったものの、『’20夏の特別編』から現在までは4エピソードの構成がデフォルトになっている。
要は実際に、レギュラー版や以前の『特別編』に比べて、最近は1エピソードあたりの時間が伸びているのだ。
また、「つまらなくなった」と感じる視聴者の増加を裏付けるかのように、近年は視聴率が低迷している。
『’16春の特別編』は世帯平均視聴率12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録していたが、『’17春の特別編』で初めての1ケタとなる8.4%にダウン。その後も1ケタ回が目立つようになり、昨年11月に放送された『’22秋の特別編』では、シリーズ最低となる6.9%まで落ち込んでしまった。
なお、『’22秋の特別編』では、土屋太鳳、観月ありさ、沢村一樹、Snow Man・渡辺翔太が主演を務める4エピソードを放送。最近は1エピソードをジャニーズタレントが主演することが多く、ジャニーズファンの注目度は高そうだ。
かつては視聴率20%超えも珍しくなかった同シリーズ。以前のようにエピソード数を増やせば、視聴率も回復するだろうか。
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