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全日本大学駅伝中継でビッグモーターが“どアップ”に――箱根駅伝でも注目ポイントになるか

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ビッグモーター 公式サイトより

 秋の深まりとともに陸上界は駅伝シーズンに突入。今月5日には「学生三大駅伝」のひとつ、全日本大学駅伝が行われたが、テレビ中継で珍しいシーンがあった。全日本大学駅伝は、愛知県名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮の8区間、106.8kmを走るレースだが、中継を見ていた視聴者は、しばしランナーから目を離すことになった。

「“事件”が起きたのはコースの中間点となる5区のことです。レースは4連覇を狙う駒澤大学が序盤から先行する展開でしたが、5区のランナーがビッグモーター鈴鹿店を通過する際、カメラが不自然なぐらい店舗を写し、ビックモーターの看板がどアップに。そのまま10秒ぐらい、ずっとビッグモーターが映っていました」(駅伝ファンの週刊誌記者)

 これにはネットでも「ビッグモーター映すなwww」「ビッグモーター結構長く映したな」「アングルに悪意あるだろ」といった声が上がり、「ほんと街路樹なくて草」と、シビアなツッコミも登場。地元出身の男性によれば、「あのあたりは元から街路樹はない」そうだが、なぜカメラはビッグモーターの看板をどアップにしたのか。

「映像を確認すると、直前まではランナーの姿を正面から捉えたカメラの映像を使っているのに、ビッグモーターの店舗に差し掛かるや否や、映像がバイクカメラに切り替わっています。その映像はランナーを正面から映したアングルではなかったので、バイクのカメラマンが“どうせ使われないだろう”と思いながら撮っていた映像をスイッチャーが面白がって使ったんですかね。駅伝やマラソンの中継はどうしても単調になりがちで、先導の白バイの運転手の紹介までするほど。被り物をした沿道の観客をカメラが追うこともありますし、興味をひきそうな映像が欲しかったんじゃないですか」(キー局関係者)

 ビッグモーターといえばご存知の通り、保険不正請求問題で猛バッシングに晒された企業。中古車販売という業種の特性上、店舗は国道沿いに点在している。こうなると注目度の高い箱根駅伝が気になるところだが、箱根でも同様の“お遊び”は見られるか。

「箱根駅伝のコース上にあるビッグモーターは東神奈川店と戸塚店の2か所。いずれもニュース映像ですっかりおなじみになった『BIGMOTOR』の看板がデカデカと掲げられており、ランナーが目の前を走ります。戸塚店は下り基調でスピードが出る3区の序盤、東神奈川店は優勝の行方を左右する9区の終盤で、いずれも大事な場所。選手や関係者は沿道の看板など目もくれないでしょうが、テレビ観戦をしている視聴者は、植栽や街路樹に目が行くかもしれませんね」(前出・週刊誌記者)

 来年の箱根駅伝は第100回の記念大会だが、沿道でも“スペシャルな映像”が見られるか。

石井洋男(スポーツライター)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

いしいひろお

最終更新:2023/11/15 08:00
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