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旧ジャニーズ、福田淳氏の新社長就任報道に旧態依然とした芸能村の微妙な反応

旧ジャニーズ、福田淳氏の新社長就任報道に旧態依然とした芸能村の微妙な反応の画像1

 SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の東山紀之社長が、所属タレントの受け皿として新設されるエージェント会社の社長を辞退し、その代わりとしてコンサルティング会社・スピーディの福田淳社長が就任する方向で調整されている。
 
 同社は、16年に女優・のん(元能年玲奈)の個人事務所とマネジメント契約を締結していることで知られる。当の福田氏は今月1日、のんが出演し、都内で行われたファッションブランドMax Maraの『Teddy TEN Park』オープニングイベントに姿を見せたところを報道陣から直撃されたが、「今日はちょっと……」と言葉少なに会場を後にした。

 またここに来て、福田氏の過去を報じる記事が散見できるが、福田氏は大学を卒業後、映画の配給やテレビ番組、CMの制作などで知られる東北新社を経て、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントに入社。主に米ハリウッドの現場に関わった後、07年に社内起業したソニー・デジタルエンタテインメントの社長に就任。米ハリウッドとのパイプを活かして携帯電話向けコンテンツ事業などを手掛けた。

 そして、17年に代表を務めるスピーディを設立するわけだが、芸能事務所のマネジャーはこう語る。

「ソニーというと、“芸能界のドン”ことバーニングプロダクションの周防郁雄社長をはじめとした芸能界の本流と近いというのが我々業界の定説ですが、福田さんに関しては日本の芸能村とは接点が薄い印象です。代表を務めるスピーディが、芸能界最大の業界団体の『音事協(=一般社団法人日本音楽事業者協会)』の常任理事を過去に務めていたこともある本間憲社長が率いるレプロエンタテインメントから独立したのんさんとエージェント契約を結んでいることでもわかるでしょう。映画業界をはじめ、いわゆる芸能村の面々ともまったく接点がないわけではないですが、昔からやたらと海外志向が強く、かなりの変わり者として業界内では知られています」

 実際、過去には「古い芸能事務所の体質改善を望みます。のんのようにテレビ業界からしめ出される人が二度と出てこないようにしなくてはならない。一部の古い芸能事務所の体質改善を望みます」「テレビ局の企画担当者は、誰が最初にのんや元SMAPの3人にオファーするか、勝負ですよ。そして局の上司の方々は、テレビマンの新しい企画に忖度せずに向きあってほしい。僕は才気あふれるのんや、元SMAPの3人をフックに、この芸能界の構造がもっと良くなってほしいと願っています」など、旧態依然とした日本の芸能界に対して批判的な発言まで口にしているほどだ。

 そんな人物だからこそ、旧ジャニーズ事務所が新設するエージェント会社の社長として適任だといった声も多いという。

「厳しい状況に追い込まれている旧ジャニーズ事務所ですが、そこは腐っても“ジャニーズ”。いまだ多くのファンを抱える商品価値の高いタレントが揃っていますし、水面下では人気タレントに対する他の大手芸能事務所からの引き抜きの噂もありますからね。実際にSMAPの解散騒動の際には芸能界の重鎮が動いたこともありました。そうした芸能村の実力者と長年距離を置いている福田さんだからこそ、旧ジャニーズ事務所サイドも安心して新設のエージェント会社のトップを任せられるという思惑はあるでしょう。それに若い所属タレントたちが望んでいる米ハリウッドなど海外とのパイプもありますし」(前出の芸能事務所のマネジャー)

 もっとも、必ずしも前途洋々といったわけではないようだ。

「福田氏が火中の栗を拾ったことは間違いない。芸能界の重鎮たちも今はまだ『お手並み拝見』といった感じの静観ムードだけど、実際にエージェント会社が本格的に動き出したら厳しい“逆風”が吹くことになるだろう。つい最近もかつて水川あさみや大東駿介らが所属していたA.L.C.Atlantisが破産したけど、ただでさえ芸能界全体のパイは年々縮小傾向で皆、生き残りに必死だからね」(別の芸能事務所の幹部)

 旧ジャニーズ事務所が新たに設立するエージェント会社の動向に要注目である。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/11/10 09:00
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