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日本シリーズの中継を巡り「テレビ朝日vs朝日放送」の系列局バトルが勃発

日本シリーズの中継を巡り「テレビ朝日vs朝日放送」の系列局バトルが勃発の画像1
テレビ朝日

 10月28日から始まったプロ野球日本シリーズ。現在、阪神が3勝2敗と勝ち越し、日本一に王手をかけた。

 そんな中、11月2日の第5戦がちょっとした騒ぎになっているという。

「中継はテレビ朝日系で放送されたのですが、在阪準キー局の朝日放送テレビが単独で日本シリーズ放映権を取得したのです。2011年以降、冠スポンサーがついた日本シリーズは大手広告会社と日本野球機構(NPB)、在京テレビキー局が折衝して中継日を決めていきます。そのため、本来はテレビ朝日が窓口となって交渉するのですが、朝日放送側が頑なに単独での放映権獲得を主張。結果、彼らの希望通りになりました。解説、アナウンサー、制作スタッフは基本オール関西勢で占められ、実際、解説は阪神と縁の深い福留孝介、糸井嘉男
となり“バランスを欠いた”中継内容になってしまった。ゲストこそ元巨人の戸郷翔征が呼ばれましたが、これはテレビ朝日がねじ込んだと言われています」(在京テレビ局関係者)

 朝日放送テレビは長年、水曜日と日曜日の甲子園、京セラドームで行われる阪神の主催試合を独占的に放送。〝虎バン主義〟を掲げて阪神応援放送局をウリにしている。

「ですがいくら18年ぶりのリーグ優勝でわいた関西とはいえ、テレビ局が阪神戦の中継で収益を確保するのはとても厳しくなってきている。メインの視聴者層が50、60代の男性でCMスポンサーとなる企業とマッチングしないのが最たる理由です。また朝日放送は全国ネットの番組をレギュラーでいくつか抱えており営業部隊もそれに準じて配置していますがテレビ朝日と比べて圧倒的にノウハウが乏しい。本当ならキー局の営業と連携して一緒にCMを売っていけばいいのですが、振り上げたこぶしは下ろせないとばかりに拒否しているといい、ジリ貧なのは言うまでもありません。さらに事前の番組宣伝も関東地区では極端に少なくなっているのも連携していない一因と業界内で言われています」

 連日高視聴率にわく関西エリアだがその裏には決して表には出せない〝裏日本シリーズ事情〟がうごめいている。

 

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/11/04 11:00
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