旧ジャニーズ「カウコン」開催報道、生配信の可能性も…「音楽番組から排除」の対応策で配信ビジネス本格化か
#カウコン
旧ジャニーズ事務所が大みそかに毎年開催していた年越しカウントダウンコンサートが、今年も実施される方向で調整が進められていると報じられた。恒例のフジテレビ系での中継は消滅が決定しているが、有料で生配信される可能性があり、これをきっかけに旧ジャニーズが配信ビジネスを本格化させるのではとファンの期待を集めている。
旧ジャニーズの年越しコンサートは「ジャニーズカウントダウン(通称カウコン)」の名称で東京ドームにて毎年開催され、フジテレビ系で生中継されていた。しかし、性加害問題の拡大によって今年の開催は不透明になり、フジテレビは10月末の時点で「イベントがあるか、私たちは分かっておりません。年末年始の編成に間に合わないので、開催するとしても、フジテレビとしては放送しないという結論になりました」と発表していた。
ファンは不安な気持ちで状況を見守っていたが、11月2日付のスポーツニッポンが「今月にも設立される新会社の下、東京ドームで開催される方向で調整されている」と報道。最終的には、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が新たに立ち上げるエージェント会社の社長就任が濃厚だといわれているコンサルティング会社社長・福田淳氏の判断となるだろうが、記事によると事務所側は「ファンへの感謝はもちろん、仕事に影響が出ても前を向いて頑張っているタレントたちをなんとか後押ししたいとの気持ちも強い」とし、開催の可能性が高まっているようだ。テレビ中継がない代わりに「生配信もあり得そう」だという。
同じ大みそかの大イベントであるNHK『紅白歌合戦』は、NHKが「被害者への補償や再発防止の取り組みが着実に行われていることが確認できるまで(旧ジャニーズ所属タレントの)新規起用は当面行わない」としており、このままNHKの態度が変わらなければ「旧ジャニーズ勢の出場ゼロ」となる見込みだ。仮に出場することになっても、例年の5~6組というわけにはいかず、1~2組程度に絞られることになるだろう。
そうなると、例年は『紅白』出場のグループの出演に制限があった「カウコン」が今年はオールスター状態になるはずで、チケット争奪戦は過去にない激しさとなる。プラチナチケット化は間違いなく、そうなれば「有料でいいから生配信してほしい」というファンの声が高まるのは必至で、事務所側も配信に乗り出す可能性は高そうだ。
旧ジャニーズの大規模コンサートについては、コロナ禍の2020年末に開催された嵐の活動休止前最後のコンサートが有料生配信された事例などがある。ライブ配信ではないものの、同じく2020年末に東京各地からのリレー形式で放送された「カウコン」が年明けに「完全版」として有料配信されたり、2021年12月30日に13組の所属グループが出演した「Johnny’s Festival」が同様に年明けに有料配信されたケースもあった。
今まで大規模コンサートの配信はあくまでもレアケースだったが、今回の「カウコン」が生配信されれば、それをきっかけに配信ビジネスが本格化しそうだ。旧ジャニーズのタレントは、先述した『紅白』のように性加害問題の影響で音楽番組などのキャスティングから外されることが増えており、エージェント会社設立後の新体制下でもその状況が改善されるかどうかは不透明だ。「テレビがダメなら配信で」となるのは自然な考えで、ファンにとっても会場に行かずとも推しと時間を共有することができ、直接お金を落とすことができる有料ライブ配信は魅力的だろう。持ち時間に制限のある音楽番組より、有料であっても配信のほうが存分に推しのライブを堪能できるというメリットもある。
『紅白』をはじめとして、大みそかのテレビから旧ジャニーズ勢は消滅するおそれがあるが、その裏側でライブ配信が大盛況となる可能性もありそうだ。それをきっかけに配信ビジネスが本格化するのかどうか、テレビ中継なしが確定している今年の「カウコン」の成否が今後に大きく影響しそうだ。
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