オードリー・若林正恭vsアンガールズ・田中卓志 抗争の歴史を振り返る
#オードリー #アンガールズ #若林正恭 #田中卓志
30日放送の『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)にアンガールズ・田中卓志がゲスト出演、MCのオードリー・若林正恭と“恒例”になっている抗争を繰り広げた。
放送後に更新されたYouTube「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」の「未公開トーク」で、その一部始終が公開された。
口火を切ったのは若林。今年1月に結婚し、妻の実家にあいさつに行ったという田中のトークに対して「生の田中は気持ち悪いもんね」とひと言。これに対し田中は、若林がラジオで田中の股間のことを頻繁にネタにしていることを指摘し、「やめろ」と声を荒げると、若林は平然と「ドームでも話すからな、おまえドームくんなよ、ち○こで屋根突き破るから」と、来年2月に東京ドームで行われるオードリーのラジオイベントにも話が及んだ。
実は、若林vs田中の抗争の歴史は古い。その舞台は『激レアさん』だけではなく、オードリーがMCを務める『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)や若林がレギュラー出演している『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)、さらにラジオ『オードリーのオールナイトニッポン(以下、ANN)』(ニッポン放送)など媒体の枠を超えて火花を散らしているのだ。
特に、2019年7月の『オードリーのANN』では春日俊彰が欠席し、代替ゲストで田中が出演。出番を待たされた田中が登場時から切れまくり、若林がせせら笑いながら1時間にわたって言い争いを続けた放送回は、現在でも神回として語り継がれている。
ここでは、若林と田中の抗争の原因がどこにあったのか、その経緯を振り返りたい。
■先輩なのか同期なのか問題
オードリーとアンガールズは、ともに00年デビューの同期。厳密にはオードリーのほうが半年先輩となるが、先に売れていた田中がしばらくの間、若林を後輩扱いしていたという問題。若林のほうも“テレビの先輩”という意味で「田中さん」と呼んでいたが、よく考えたら同期(半年後輩)である田中の態度がおかしいことに気づき、抗争が勃発。若林が「先輩ヅラしてんな」と指弾すると、田中は「おまえらがグズグズしていて、長い間売れなかったからだ」と反発。抗争は泥沼化した。
なお、田中は「同期扱いなら」と納得し、その場では若林が田中を呼び捨てにすることで落ち着く展開が多いが、若林の「でも山根さんは呼び捨てしずらいし、なんかね……」と、別の方面でモヤモヤを残している。
■どちらが紅茶好きなのか問題
紅茶の趣味を公言している田中に対し、若林も趣味として紅茶を始めたことが、新たな火種に。若林は紅茶について「田中の仕事を奪うためだけに趣味にしている」と公言し、NHKで紅茶のラジオ番組を持っていた田中に対し、「Eテレで紅茶の番組持ってやる」とけしかける。だが、後にNHK Eテレで田中は『極める! 田中卓志の紅茶学』に出演。紅茶については田中に軍配が上がった。
なお田中は紅茶がらみでロッチ・中岡創一とも争いを起こし、『にけつッ!!』(読売テレビ)で仲裁されたこともあり、紅茶に関しては相当のこだわりを見せている。
■カニのモノマネはパクリか問題
田中が唯一得意としているモノマネ「カニ」が、若林のパクリではないかという疑惑が発覚。田中のカニはハサミを地面に下ろして横歩きする独特のポーズで、その長すぎる手足もあいまって非常に気色悪いが、これが若林が地下芸人時代に舞台で披露していた「重い石を持って歩く男」に酷似しているというのだ。
主に都内の小劇場「シアターD」や「中野twl」で見られたという「重い石を持って歩く男」だが、田中はこれを「見たことがない」と断言。「テレビでやれ!」とけしかけるが、若林のほうは「テレビでやるキャラじゃねえんだよ」と逆切れするなど、歯切れの悪い結末となっている。
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かつては「草食系の2人がやり合っても、意味がわからない」といった理由で、テレビのバラエティ現場で披露してもすべからくカットされていたという若林vs田中の抗争芸だが、共にMCクラスの芸人へと成長し、注目度は高まっているようだ。
長くこの抗争を見続けてきたファンにとって、テレビで恒例となっている現状は感慨もひとしおといったところだろう。
(文=新越谷ノリヲ)
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