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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 小芝風花、窮地に陥ったオスカーの救世主に

小芝風花、1年で連ドラ5本確定の大活躍…大量退社で窮地に陥ったオスカーの救世主に

小芝風花

 女優の小芝風花が、来年1月期のフジテレビ系連続ドラマ『大奥』に主演することが決定した。これによって主演およびヒロインでの連ドラ出演が異例の「4期連続・5作目」となることが確定し、際立った売れっ子ぶりが話題となっている。

 今作は、江戸幕府の後の第10代将軍・徳川家治との政略結婚を強いられ、大奥に入った主人公・五十宮倫子(後の倫子女王)を中心に、たった一人の天下人の寵愛を受けようと熾烈な戦いを繰り広げる女たちを描く。『大奥』は、2003年に菅野美穂らの主演で連続ドラマ『大奥』が放送されたのを皮切りに、以降は時代や主人公を変えて3本の連続ドラマ、6本の単発ドラマが制作され、映画版や舞台版も誕生する人気シリーズとなった。あまり時代劇の経験がないキャストを抜擢する傾向があり、各作品で沢尻エリカ、松下由樹、深田恭子、木村文乃らが主演に起用されてきた。今回は連ドラ形式としては2005年以来、19年ぶりとなり、全編オール京都ロケで令和版の『大奥』が描かれる。

 主演に起用された小芝は、今年4月期にテレビ朝日系『波よ聞いてくれ』で主演、7月期の『転職の魔王様』(フジテレビ系)でヒロイン、放送中の10月期『フェルマーの料理』(TBS系)でヒロインを務め、NHK BSプレミアム・BS4Kにて12月より放送される『あきない世傳 金と銀』での主演も決まっている。『大奥』の主演決定によって、メインキャストでの連ドラ出演は4期連続、通算5作となることが確定した。三番手、四番手のキャストや脇役で連ドラ出演が続くことはあっても、主演・ヒロイン級でこれほど出演が途切れないのはめったにないことだ。

 小芝といえば、まだ20代半ばながらシリアスからコメディ、現代モノ、時代劇、ファンタジー系まで、あらゆるジャンルに対応できる演技の幅の広さが魅力。注目されるきっかけとなった朝の連続テレビ小説『あさが来た』でのヒロインの娘役や、出世作となった主演ドラマ『トクサツガガガ』など、NHKの作品で高く評価されていることからも「実力派」ぶりがうかがえる。

 優等生的なキャラクターで男女問わず好感度も高く、その支持の高さを広告業界に買われ、コスメブランド「CANMAKE(キャンメイク)」や「日清MCTオイル」、三井住友カード「SMBCモビット」、日本コカ・コーラ「やかんの麦茶」など多数のCM契約を抱える。今年1月からは日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』の人気企画「グルメチキンレース・ゴチになります!」の新レギュラーに選ばれ、バラエティでも安定した活躍ぶりを見せている。

 これほどの売れっ子となった背景には、所属する大手事務所「オスカープロモーション」の大量退社騒動の影響があるようだ。

 2020年以降、オスカーでは看板女優だった米倉涼子をはじめ、剛力彩芽、忽那汐里、堀田茜、岡田結実、福田沙紀、長谷川潤、ヨンアら人気タレントが雪崩を打つように続々と退社。看板クラスの上戸彩や武井咲は残ったものの出産や子育ての影響でフル稼働はできず、一時は事務所の“空中分解”が危惧されるほどの状況となっていた。

 そんな中、オスカーは次世代エースとして小芝の売り出しに注力。小芝が事務所の期待に応えて業界内や視聴者からの「評価」を得たことが、現在の引っ張りだこ状態につながったといえそうだ。ただ事務所にプッシュされただけなら「ゴリ押し」と批判されかねないが、小芝は注目されるきっかけとなった『あさが来た』への出演や2014年公開の映画『魔女の宅急便』の主演をオーディションで勝ち取っており、そもそも実力があった。事務所からの「次世代エース指名」を受けるにふさわしい逸材だったことで、ゴリ押し批判を封殺したようだ。

 オスカーにとって救世主ともいえる小芝だが、現在の超売れっ子ぶりは酷使されているようにも見える。オスカーだけでなく日本のドラマ界や映画界の未来を担うこともできそうな存在であるだけに、大事に育ててほしいものだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/10/23 18:00
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