元BiSHのハシヤスメ・アツコは“ネクスト・ファッサマ”になれるのか
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今年6月の東京ドーム公演を最後に解散したアイドルグループ・BiSHの元メンバー、ハシヤスメ・アツコがテレビバラエティに進攻を仕掛けている。
ここ3日間だけでも、15日には千鳥の『チャンスの時間』(AbemaTV)、16日深夜には見取り図の『見取り図じゃん』(テレビ朝日系)、クロちゃん&ナダルの『クロナダル』(同)と、芸人界の清濁併せ飲みすぎて胸やけを起こしそうな勢いだ。
ハシヤスメはBiSH解散後、大手のホリプロに移籍。事務所の先輩となった井森美幸を目標に、バラエティタレントとして生きる道を選んだという。前出の『クロナダル』では「坊主もできます」と果敢な“NGなし”宣言も飛び出した。
手練れの芸人相手にも、堂々と渡り合っているように見えるハシヤスメ。バラエティタレントとして指標になるのは、BiSHの前身であるアイドルグループ・BiS出身の“ファッサマ”ことファーストサマーウイカだろう。
19年当時所属していたBILLIE IDLE解散と前後して、ウイカはバラエティに進出。瞬く間にブレークした。そのきっかけを、本人インタビューで語っていたことがある。
「きっかけは『女が女に怒る夜』(日本テレビ系)のオーディションを受けたことです。バラエティはこれが初めてだったんです」
見事合格を勝ち取ったものの、地上波トーク番組初出演のウイカに対してスタジオは大久保佳代子、いとうあさこなど、初対面の猛者ばかり。だが、ウイカは準備を怠らなかった。
「私が芸能人として憧れているのは、美輪明宏さん、叶姉妹さん、ROLLYさんと、みなさんはっきりしたキャラクターをお持ちなので、自分もそうなりたいなと思ってキャラ作りしていきました。こういう髪形してる女が関西弁でギャンギャン言ってたら、漫画のキャラクターにしやすそうかなと思って(笑)」
この日の収録の際のウイカの凄まじさを語るのが、バラドルとして確固たる地位を築いている若槻千夏だ。21年8月にYouTube「佐久間宣行のNOBROCK TV」に出演した際、以下のように語っている。
「明らかに(売れると)わかったのは、ウイカ。その番組は女が女の嫌なところを面白おかしく言い合うという。これって絶妙で、テレビに映ったときに不快にならないように言わなきゃいけないのがめちゃくちゃ難しいんです。新人の子って、ことごとくただの悪口になっちゃうんです。ウイカが初めて出たときに、めちゃめちゃネタをいっぱい持ってきて、めっちゃしゃべったんです。この人、売れるなって。逆になんで今までトーク番組に出てこなかったんだろうって不思議なくらい」
そうしてメジャーに躍り出たウイカは、すぐに数々のMCアシスタントを務めるようになり、『女が女に怒る夜』出演の翌年にはラジオ『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)のパーソナリティーに就任。挙句の果てに、来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』では主人公・紫式部のライバル・清少納言を演じるところまで来てしまった。
当然、ウイカを意識しているであろうハシヤスメ、トレードマークであるメガネを「顔から生えてる」と言い切り、「好きなタイプはロッチのコカドケンタロウ」と公言するなど、絶妙とも微妙とも言えない独特なセンスで、跳梁跋扈のバラエティ界をどこまで駆け上がっていけるだろうか。
(文=新越谷ノリヲ)
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