FUJIWARA藤本敏史が当て逃げで謹慎　俄然注目度が高まる「ガヤ芸人ポジション争い」と『クイズ☆正解は一年後』

　お笑いコンビFUJIWARAの藤本敏史(52)が、10月4日に東京都渋谷区で乗用車を運転中に他の車両に当て逃げ事故を起こした疑いがあるとして、警視庁の事情聴取を受けていたことが発覚した。

　同11日に、所属する吉本興業を通じて藤本は〈この度は事故を起こしてしまい、また、事故直後に適切な対応ができておらず、浅はかな行動をとってしまい、被害者の方に対して大変申し訳ない思いです〉とコメント謝罪。さらに〈今後は誠意をもって被害弁償させていただくことはもちろんのこと、自身のあり方を見直すべく、タレント活動に関しては暫く控えさせていただくことにしました〉と芸能活動を自粛すると発表した。

　現在レギュラー番組こそないが、バラエティ番組を中心に活躍している藤本。今回の不祥事の影響は、想像以上に大きくなるとの見方もある。

「レギュラーがないことを自虐していたフジモンさんですが、ひな壇ゲストとしてはかなりの数の番組に呼ばれていたのも事実です。特に、テレビ朝日の『ロンドンハーツ』『テレビ千鳥』など、加地倫三プロデューサー関連の番組では重宝されていましたし、今後はそのフジモンさんの枠を他の芸人が担っていくこととなる。“ポストフジモン”となるガヤ芸人のポジション争いが激化するでしょう」(お笑い事務所関係者)

　では、“ポストフジモン”となりそうな芸人は、具体的に誰なのだろうか。バラエティ番組にたずさわる制作会社関係者はこう話す。

「制作サイドからすると、フジモンさんよりギャラの安い芸人さんに頼みたいところ（苦笑）。若くて勢いがある芸人なら尚良しです。“ガヤ”が上手い若手芸人ということでは、インディアンス田渕（章裕）さんとか、吉本もプッシュしているコットンあたりを期待したい。

　あとは、今年4月に大阪から上京してきたマユリカに注目しているスタッフも多いです。フジモンさんのように元気があるタイプではないものの、お笑いファンからの支持率が高い。東京ではまだそこまで出番が多いわけでもないので、目新しさもある。これから年末にかけて、マユリカにはチャンスが回ってくると思います。

　あるいは、もはやベテランですが、ケンドーコバヤシさんや陣内智則さんに安定感を求めるスタッフも多い。活きの良い若手芸人とベテラン勢とのポジション争いとなったら、それはそれで面白そうです」(同)

　ちなみに藤本と同じく、2016年12月に当て逃げ事故を起こし、活動自粛となったのがNON STYLEの井上裕介だ。井上は事故から約3カ月後の2017年3月に復帰している。

「井上さんの前例から考えるとフジモンさんも3カ月くらいで復帰する可能性が高い。ただ、フジモンさんといえば、“ガヤ”の中で他の芸人のプライベートや過去の不祥事をズケズケとイジることも多かった。しかし本人が不祥事を起こしてしまったとなると、そういった芸風も成立しにくくなる。復帰をするにしても、どういった芸風になっていくのかも気になるところです」

そんな藤本の“復帰の場”となりそうだと囁かれているのが、TBS系『クイズ☆正解は一年後』だ。

　毎年1月に収録し、“その年に起こりそうなこと”を予想する同番組。12月末に“答え合わせ”として生放送が行われる。FUJIWARAはレギュラー解答者として、2013年放送の第1回から昨年末放送の第10回まですべてに出演している。

「おそらく今年1月に行われているであろう収録にFUJIWARAも参加していて、答え合わせの12月末の生放送にも出演する予定だったはず。番組内では芸能界で起きる事件を予想する問題があり、予想する側のフジモンさんが不祥事を起こしたとなると、恰好のネタになるわけですよ。

　12月末であれば、不祥事発覚から3カ月弱といったところで、ギリギリ謹慎が明けてもおかしくない頃。攻めた内容の『クイズ☆正解は一年後』ですし、ここで“フジモン復帰”という展開も十分にあるでしょう。今年の『クイズ☆正解は一年後』は、例年に比べて注目されると思います」(同)

　果たして、藤本は年末の『クイズ☆正解は一年後』に帰ってくるのか、はたまた藤本不在の中で頭角を現した別の芸人がその座を奪うのか。今年の年末はガヤ芸人周辺がざわつくこととなりそうだ。

浜松貴憲（ライター）

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

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