あのちゃん、クセ強すぎな「永野完コピ」CMが好評…好感度天井知らずで「新CM女王」の可能性
#あのちゃん
歌手でタレントの「あの」が出演する日清ヨーク「十勝のむヨーグルト」の新CMが今月から放映スタートし、ネット上で「面白すぎる」「クセになる中毒性」などと話題を呼んでいる。かなりクセの強い内容でありながらSNS上での好感度が高く、急上昇中のCM需要がさらに沸騰しそうな気配だ。
新CM「十勝が好き篇」では、あのが芸人・永野の得意ネタ「ラッセンが好き~」をまさかの完コピ。「ゴッホより~、ふつうに~、ラッセンが好き~」を「ジュースより~、ふつうに~、十勝が好き~」に変えつつ、あのがライブ以外ではまず見られない全力の動きで永野の振り付けを再現している。
ふだんのキャラとのギャップが面白く、SNS上では「あのちゃんあんまり好きじゃなかったけど、永野の真似してるCMめっちゃ面白くてファンになった」「あのちゃんの新しいCM見たらゲラゲラ笑ってしまって、落ち込んでた気分が吹き飛んだ」「ゆるいモノマネじゃなくて動きも表情も本気すぎて衝撃」などと好意的な反応が多数。あのにしても、永野のネタにしても本来は好き嫌いが分かれるタイプだが、それを組み合わせることで好感度が爆上がりするという化学反応が起きている。あのは不思議ちゃん系でありながら中高年層からも好感を持たれており、そういう意味ではかつてないキャラクターといえそうだ。
あのといえば、もともとはアイドルグループ「ゆるめるモ!」の中心メンバーとして活動し、2019年のグループ脱退後はソロ活動を中心に展開。当初はさほど知名度が上がらなかったが、2021年に『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で遠隔操作ドッキリの仕掛け人となったことが大きな転機に。同局系『ラヴィット!』のクイズコーナーで、芸人が指示したクセの強いボケを淡々と回答する姿が大きな反響を呼び、注目度が跳ね上がった。
独特の話し方や自分を「ボク」と呼ぶ強烈なキャラクターは賛否あったが、露出が増えていくにつれて支持者が増加。昨年11月にリリースした配信シングル「ちゅ、多様性。」がTikTokでバズったことがブレイクの決定打となり、その人気と個性的なキャラに広告業界が目を付けてCM需要が急騰した。
エム・データが発表した「2023年上半期TV-CMタレントランキング」では、あのが昨年下半期の0社から4社に出演CMを一気に増やしたことで「新規急上昇ランキング」の1位に。ライフカード、ブルボン、日本マクドナルドに加え、ブレイクタレントの証ともいえるau「三太郎シリーズ」への出演を果たした。さらにCM契約は増加中で、8月からブックオフ、9月からAVIOTのノイズキャンセリングイヤホン「TE-Q3」のCMが始まり、今月からは先述の「十勝のむヨーグルト」に加え、バンダイ「Tamagotchi Uni(たまごっちユニ)」の新CMにも出演する。このまま増えていけば、CM契約社数ランキングで上位を狙える存在になりそうだ。
テレビではゲスト出演が中心になっていたが、今春から冠番組『あのちゃんの電電電波♪』(テレビ東京系)が開始。さらに、今月から始まった深夜の競馬情報バラエティ『ウマウマ!~アノミズキのビギナー育成TV~』でメインキャラクターを務め、11月27日からは新たな冠番組『あのちゃんのささやかな気持ちですが…』(全8回予定)がフジテレビ系でスタートする。さらに、今月13日から落合モトキとダブル主演する映画『鯨の骨』が公開中で、女優業までこなしている。先日は、人気ドキュメンタリー『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)のナレーションに挑戦したことも話題を呼んだ。
この大活躍によって確実視されているのが、大みそかのNHK『紅白歌合戦』への初出場だ。若者層へのアピールになるのはもちろんのこと、先述したように彼女は意外にも中高年ウケがよく、幅広い世代の注目を集められる。「ジャニーズ不在」となる可能性が高まり、例年以上にキャスティングが難航しているといわれる『紅白』にとって、是が非でも出場してもらいたい存在だろう。当然ながら『紅白』だけでなく、民放も含めて年末年始はバラエティ特番や音楽番組に引っ張りだこになるとみられる。
先日、あのは「ファンがまとめてくれた」という1週間分の出演番組リストをSNSに掲載し、計11本もの番組が記載されていたことで「売れっ子すぎ」「忙しすぎて体調崩さないか心配」といった声がファンから集まっていた。だが、それはまだまだ序の口で、これから彼女はもっと忙しくなりそうだ。
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