TOKIO、大逆風でも『ミタゾノ』『鉄腕DASH』が好調…福島では「起用支持」が7割で際立つ好感度と安定感
#TOKIO
故ジャニー喜多川氏による性加害問題によってジャニーズ事務所が激震に見舞われ、所属タレントたちにも動揺が広がっている。そんな中、来年デビュー30周年を迎えるベテラングループ「TOKIO」が逆風にさらされながらも抜群の安定感を発揮し、ジャニーズの大きな希望となっているようだ。
メンバーの松岡昌宏が主演するテレビ朝日系ドラマ『家政夫のミタゾノ』が火曜よる9時枠で10日にスタートし、初回の平均世帯視聴率が9.1%、平均個人視聴率が5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことが分かった。初回視聴率としては、1月クールの『星降る夜に』の世帯7.7%、個人4.3%、4月クールの『unknown』の世帯7.6%、個人4.3%を大きく上回り、好評だった前クール『シッコウ!!~犬と私と執行官~』の世帯9.6%、個人5.6%とほぼ同水準という好スタートとなった。
『家政夫のミタゾノ』は、大柄な女装家政夫の三田園薫(松岡)が、派遣された家庭の内情をのぞき、秘密を暴くことで一家を再生へと導いていくヒューマンドラマ。2016年から深夜帯で5期にわたって放送される人気シリーズとなり、第6弾となる今シリーズで初のゴールデン進出を果たした。ジャニーズ問題の影響を危惧する声もあったが、先述したように数字は好調で放送中はSNSが盛り上がり、ゴールデンでも安定の強さを発揮したといえそうだ。
ジャニーズの出演ドラマについては、二宮和也が大沢たかお、中谷美紀とトリプル主演するフジテレビ系月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が9日にスタートしたが、初回視聴率は世帯7.8%、個人4.8%で数字的にはあまり振るわなかった。配信サイトではそれなりに好調ではあるものの、キャストの豪華さを考えると寂しい状況だ。他のジャニーズ出演ドラマも視聴率が厳しければ「もうジャニーズで数字は取れない」と判断されかねないが、松岡が『ミタゾノ』でその流れを食い止めたともいえる。
バラエティでもTOKIOは安定感が抜群で、レギュラー出演する『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は世帯視聴率がコンスタントに10%を超える希少な番組だ。メンバー個人でも、国分太一が『世界くらべてみたら』(TBS系)のMCを務め、城島茂は情報番組『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)でメインキャスターを担当し、松岡は深夜帯ながら根強い人気がある『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』(テレビ東京系)が好評だ。また、深夜帯の冠番組『TOKIOカケル』は秋の改編で終了したが、7日から土曜午前に移動して新番組『トキタビ』をスタートさせている。
TOKIOといえば、農業とのかかわりが強く、それに関連した公的機関の仕事も多かった。性加害問題を受けて、農林水産省が農業関連の情報発信を担う「ノウフクアンバサダー」に任命した城島の活動を当面見合わせると発表したことはあったものの、TOKIOを県産農林水産物のCMや連携窓口「TOKIO課」などの事業で起用していた福島県は、「福島が風評被害などで悩み苦しんでいたときも(TOKIOは)寄り添い続けてくれた」として起用継続を決断。9月に福島テレビと福島民報社がTOKIOの起用継続について県民アンケート調査を実施すると、73.9%が「賛成」、13.2%が「反対」、12.8%が「わからない」となり、7割を超える県民が起用を支持していることが明らかになった。さらに、城島は5日に警察庁の特別防犯支援官として都内の防犯イベントに参加しており、官公庁系の仕事への影響は軽微となりそうだ。
TOKIOはジャニーズ内でも屈指の好感度の高さがあり、なおかつ元メンバー・山口達也氏が起こした騒動やボーカルを務めていた長瀬智也の脱退などいくつもの荒波を乗り越えてきた経験がある。落ちるところまで落ちてしまったジャニーズを再興させるには、タフで多くの人に愛されている彼らの力が必要不可欠となりそうだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事