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「局内トイレで性加害」報道でNHKが“ジャニーズ切り”決断か…『ザ少年倶楽部』打ち切り濃厚、『紅白』出場は絶望的に

NHK/『ザ少年倶楽部』番組サイト

 ジャニーズJr.をメインにしたNHKの音楽バラエティ番組『ザ少年倶楽部』の打ち切りが検討されていると報じられ、ファンに動揺が広がっている。16日に予定されていた収録が急きょ中止になるという騒動もあり、一連の異変には、20年ほど前にNHK局内のトイレでジャニー喜多川氏から性被害を受けたとする男性の証言が報道されたことが大きく影響しているようだ。

 12日、NHKは番組公式サイトで「10月16日にNHKホールで開催を予定していた『ザ少年倶楽部』(11月10日・17日放送予定)の公開収録を中止いたします。直前のお知らせになったこと大変申し訳ありませんでした。観覧を楽しみにされていたお客様に深くお詫び申し上げます」と発表。「番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討していますが、10月16日までに十分な見直しに至らないと判断したため、公開収録の中止を決定いたしました」としており、公開収録の振替実施の予定はないという。

 観覧予定者は約2600人いたというが、NHKは全員に直接連絡して中止を詫びたというから大ごとだ。すでに収録を終えた13日の放送回など10月分の番組はオンエアする予定だが、その後は白紙で11月分以降はどうなるか不透明。複数のメディアで「打ち切り視野」「年内に打ち切りとなる可能性」などと報じられ、番組消滅の危機に陥っている。

 公開収録が4日前に中止になるというのは極めて異例だが、その大きな原因となったとみられているのが「NHK局内トイレで性加害」報道だ。

 NHKは9日に報道番組『ニュース7』で、高校生だった2002年に『ザ少年倶楽部』への出演を希望してダンス練習に参加した際、休憩時間にジャニー氏から声をかけられ、NHK局内のトイレで性被害を受けたという現在30代の男性の証言を報道。男性はショックを受けたものの、ジャニーズアイドルを目指す気持ちが強かったことからその後もダンス練習に参加し、計5回ほどNHK局内のトイレで同様の被害に遭ったという。だが、数カ月後に初めて拒否したところ、事務所から呼ばれなくなったとされている。

 番組内では「証言を重く受け止めています。看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります」「(ザ少年倶楽部の)内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討しています」というNHKのコメントも紹介された。

 この告発をめぐっては、ジャニーズ事務所とファンから“異論”も噴出している。ジャニーズ事務所は『ニュース7』の報道後、公式サイトで「弊社は現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており」「報道機関の皆様におかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます」などとする声明を発表。「ウソをついている告発者がいる」と言わんばかりの内容で、具体的な対象には言及していないが、タイミング的にNHK報道を意識したものと推察されている。

 さらに、一部ファンは「2002年当時はNHK放送センターでダンス練習は行われていないのでは」「高校生が『番組に出たい』といって、NHK内に入ってダンス練習に参加できるものなのか」などと報道内容を疑問視。しかし、NHKが看板番組の『ニュース7』で報じたとなると「信憑性がある」と局が判断した可能性が高く、真偽の判定は別にしても「上層部含めて局内で問題視されている」ということは間違いないだろう。となると、複数のメディアで報じられているように「年内にも打ち切り」という可能性は十分にありそうだ。

 問題は『ザ少年倶楽部』だけにとどまらない。大みそかの『紅白歌合戦』をめぐって、ジャニーズタレントの出場がゼロになるとも、視聴率の観点から「2組の出場が確定した」とも伝えられていたが、今回の証言が番組の打ち切りを検討するほど局内で問題視されているとなれば、「ジャニーズを紅白に出そう」という結論にはまずならないだろう。

 ジャニーズタレントの扱いについてはNHK内でも意見が割れているという情報があったが、よほどのことがない限りは「局内トイレで性加害」報道によって大勢は決したといえそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/10/13 15:00
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