出場ゼロか、2枠確定か…ジャニーズ『紅白』出演めぐり情報錯綜でファン複雑
#ジャニーズ #NHK紅白歌合戦 #なにわ男子
大みそかのNHK『紅白歌合戦』へのジャニーズタレントの出場をめぐって、業界内で情報が錯綜している。故ジャニー喜多川氏による性加害問題の影響で「出場ゼロ」との見方が強まった一方、ここ数日で「2枠確定か」と複数のメディアで相次いで報じられているのだ。「2枠」となった場合は、人気絶頂で圧倒的なセールスを誇っているSnow Manの出場は間違いないとみられ、残り1枠をめぐってジャニーズ内で激しい争いが起きると指摘されている。
例年の『紅白』では、ジャニーズ系アーティストが5~6組出場するのが恒例だった。しかし、NHKの稲葉延雄会長は9月27日の定例記者会見で、被害補償や再発防止の取り組みが十分と判断されるまでジャニーズタレントの新規起用を見合わせる方針を発表。『紅白』も例外ではないとし、44年ぶりに「ジャニーズの紅白出場ゼロ」となる可能性が高まっていた。
ところが、6日付の「夕刊フジ」が「少なくとも2組の出場が確定したという情報が浮上した」と報じたのを皮切りに、複数のメディアで「2枠確定」説が飛び交う事態に。被害者補償の方策などについて発表した2日のジャニーズの会見は、日本テレビが「一定の前進があった」とコメントするなど、評価する声が少なからずあった。そのため、NHKが出場にゴーサインを出したのではという見方があるようだ。
『紅白』の出場者選考基準は「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」となっており、「今年の活躍」と「世論の支持」は具体的なセールスの数字が大きな意味を持つ。もしジャニーズから2組出場となった場合、1stアルバム、2ndアルバムと連続でミリオンセールスを記録し、5月にリリースした3rdアルバム『i DO ME』が「初週ミリオン」という驚異の売上を叩き出したSnow Manは確定的だ。CDセールス以外でも、冠番組がゴールデン進出したり、初のドームツアーが大盛況になったりと実績は文句なしで、NHK番組への出演も豊富なことから“貢献度”も申し分ない。
だが、もう1枠となると選定が難しい。2020年にSnow Manと同時デビューしたSixTONESが売上や実績からも順当に思えるが、なにわ男子の追い込みが目立っているのだ。なにわ男子は2021年にリリースしたデビュー曲「初心LOVE」が昨春の時点で累計売上90万枚(オリコンデータの合算)を突破したと伝えられ、ミリオン目前となっていた。しかし、近いうちにジャニーズタレントたちは新たに設立されるエージェント会社と契約する形になると発表されており、各グループは所属レーベルを移籍する可能性がある。もし移籍すれば、新たな所属先で再発したとしても累計売上は「集計リセット」となってしまうため、その前にミリオンを達成しようと猛烈な勢いでファンが買い増ししているのだ。実際にタワーレコードのランキングなどで上位入りする現象が起きており、デビュー曲がミリオンとなれば、実績的にSixTONESと肩を並べることになるだろう。
甲乙つけがたいバトルとなりそうだが、それ以前に「2枠確定」という情報自体が流動的な状況のようだ。2日のジャニーズの会見は一定の評価を得たはずだったが、その後に質疑応答で特定の記者を指名しないようにする「NGリスト」の存在が発覚したことで大騒動に。さらに9日夜、20年ほど前にNHKの音楽番組への出演を希望してダンスの練習に参加したという現在30代の男性が、NHK放送センター内のトイレでジャニー喜多川氏から複数回にわたって性被害を受けていたと告発し、NHKがその証言を看板番組『ニュース7』で自ら報道したのだ。
NGリストだけでも大問題だったが、局内で起きたとされる性加害について番組内では「放送センター内で深刻な性被害を受けたという男性の証言を重く受け止めています。番組の制作責任を持つNHKとして看過できない問題であり、今後出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めてまいります」との厳しいコメントが出された。ふつうに考えると、局内で性加害が起きていたとなれば、ジャニーズタレントの『紅白』出場は絶望的だろう。
この報道から間もなく、ジャニーズは「弊社は現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており、これから被害者救済のために使用しようと考えている資金が、そうでない人たちに渡りかねないと非常に苦慮しております」「そのような事態を招かないためにも、報道機関の皆様におかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます」との声明を発表。告発者の中に「ウソつきがいる」と言わんばかりのキワどい声明で、タイミング的にNHK局内での性加害が報じられたこととの関連が指摘されている。
ジャニーズが批判を呼びそうな声明をあえて出したことで、逆に「出場が内定しているからこそ、NHK局内での『性加害』報道を否定したかったのでは」との見方も浮上しているようだ。
業界内では情報が錯綜している状況だが、ファンの心境も複雑だ。もしジャニーズ系アーティストが出場となれば厳しい目にさらされることは間違いなく、罪がないはずのタレントたちへ批判の矛先が向きかねない。出演中は現場が「地獄のような空気」になることも予想され、ファンからは「こんな状況で推しに出てほしくない」「さらし者みたいにされそう」「ファンじゃない人たちからボロクソ言われるのが目に見えてる」などと懸念の声が上がっている。
ある意味、これほど注目される『紅白』は近年なかったかもしれない。ジャニーズタレントは大逆風の中で『紅白』出演となるのか、44年ぶりの出場ゼロとなるのか。例年、出演者の発表は11月中旬ごろとなっており、もうしばらくファンはやきもきすることになりそうだ。
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