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ジャニーズに振り回される『大阪・関西万博』…関連番組タイトル変更、岸田首相憤慨報道も

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関ジャニ∞

 大阪府の吉村洋文知事が10月4日、囲み会見を実施。ジャニーズ事務所が2日に開いた記者会見の内容を「大きく被害者の救済や新会社の設立方針を出した」と評価し、引き続き大阪のPR事業をジャニーズタレントに任せる考えを明かした。

 大阪府と大阪市、経済界が出資する大阪観光局は、2018年4月より大阪観光シンボルキャラクターとして関ジャニ∞を起用。その流れで『2025年日本国際博覧会(2025年大阪・関西万博)』(2025年4月13日~10月13日開催予定)の関連イベントやプロモーションでも関ジャニ∞やなにわ男子、Aぇ! groupといった関西ジャニーズを起用してきた。

 これまでも「今時点で、何かあったらすぐに契約解除だ、という動きをするつもりはありません」などと発言してきた吉村知事だが、今回も関ジャニ∞の起用について「(グループの)名称が変わるということだが、名称が変わってもみなさんと一緒に(PRを)進めていきたい」とコメント。

関ジャニ∞ファンから感謝「吉村知事、メンバーが大変な時にありがとう」

 ネット上では、関ジャニ∞ファンから「メンバーが大変な時に、それでも関ジャニ∞と一緒にやっていきたいと堂々と言ってくれて本当にうれしい。吉村知事、いつもありがとうございます」と感謝の声も見られる。

 大阪・関西万博とジャニーズの関りは19年頃からスタートし、同12月に行われた「有識者懇話会」にはなにわ男子・大西流星が委員として出席。

 昨年6月放送の万博関連特番『なんかすごいぞ2025~近未来はこうなる!大阪・関西万博まであと1000日!~』(フジテレビ系)では司会に関ジャニ∞・横山裕が抜てきされたほか、翌7月に岸田文雄内閣総理大臣らが登壇した「開幕1000日前イベント」には、「1000日前イベント機運醸成応援団」として関西ジャニーズJr.内ユニット・Aぇ! groupが出演していた。

 そんなAぇ! groupは現在、万博PRタレントの筆頭となっており、万博関連番組『関西ジャニ博』(MBS)にお笑いコンビ・よゐことともにレギュラー出演中。万博に向けて危険にさらされる生態系や自然を守るための“SDGs大作戦”(生態系・どないかして・ガード・しまっせ)をコンセプトとした内容で、不定期で2時間スペシャルも放送されている。

ジャニタレ出演番組がタイトルを変更

 ただ、同番組はジャニーズ事務所の性加害問題の影響で、「ジャニ」の付いたタイトルを変更することに。新タイトルは今月21日深夜の放送で発表されるといい、ジャニーズ事務所の問題に番組サイドが振り回されている格好だ。

 また、Aぇ! groupといえば、先月16日に開幕した『FIVB パリ五輪予選 ワールドカップバレー2023』の大会サポーターに内定していたものの、ヨーロッパのある参加国から「ジャニーズのアイドルが大会に関わるのであれば出場を取りやめる」と強い抗議があり、起用を見送られたと、7月20日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報道。

 それでなくても、ジャニーズタレントをCMに起用してきたグローバル企業が続々と「契約更新しない」と表明しているため、吉村知事に対し「一般企業と吉村知事の温度差がすごい」「知事はバレーボールの降板騒動を知らないのか? 海外のパビリオンが撤退したら、そこに血税をつぎ込んだ責任取れるの?」と疑問の声もあるようだ。

ジャニーズ起用に、岸田首相が憤慨?

 なお、世界中の参加国や国際機関が参加する予定の『大阪・関西万博』だが、昨年11月に公開された資料「持続可能な大阪・関西万博開催にむけた行動計画」には、目指すべき方向として「国連の『ビジネスと人権に関する指導原則』に則った万博運営を実現する」とあり、「人権を保護する国家の義務」「人権を尊重する企業の責任」「救済へのアクセス」という3つの柱を掲げている。

 同資料は、この万博がいかに国際的な基準に基づいた人権尊重を重視しているかを示す内容となっているが、今まさに「人権を尊重する企業の責任」を問われているジャニーズ事務所のタレントがPRすることに違和感を覚えるのは当然のこと。『W杯バレー』の時のように、参加国から抗議があっても不思議ではない。

 実際、5日付のニュースサイト「Smart FLASH」も、関ジャニ∞の起用継続を明言した吉村知事に、岸田首相が「勝手に決めやがって」と憤慨していると報じており、今後、吉村知事の発言が覆る可能性もありそうだ。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2023/10/06 16:11
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