関根勤が明かした『笑っていいとも!』最終回秘話と、ハライチ『ぽかぽか』への系譜
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4日放送の『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)に関根勤が出演。芸歴49年、現在70歳の関根勤から語られる数々の“余談”に、MCのかまいたちとゲストで共演したコロコロチキチキペッパーズも感心しきりだった。
特に盛り上がった余談は、タモリを司会に、1982年から14年までの32年間放送された昼番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)について。関根は番組開始後3年目から出演し、以降29年にわたってレギュラーを務めた。
その中で関根は、唯一タモリを怒らせてしまったエピソードや、C.W.ニコルのモノマネで盛大にスベった顛末などを語り、かまいたち・山内健司から29年間のギャラの推移を聞かれる一幕などもあったが、話題はやはり“伝説の最終回”に。
14年3月31日の夜に放送された『グランドフィナーレ 感謝の超特大号』には、『いいとも!』歴代出演者が勢ぞろい。とんねるず、ダウンタウン、ナインティナイン、爆笑問題といった、当時不仲がささやかれていた大物芸人同士がステージ上で共演するなどして大きな注目を集め、平均視聴率は28.1%(ビデオリサーチ調べ)を記録している。
当日の様子を関根は「(空気が)ヒリついてた」と思い返し「だから俺、一言も発してないもん」と謙遜交じりに明かしている。
同番組を、かまいたち・濱家隆一は「実家で見ててんけど、なんか、たぎって山内に電話した」「全然仕事もない時期に。がんばろなぁって」と明かし、コロコロチキチキペッパーズ・西野創人も「生きてて、もうないでしょうね。あんな最終回をみんなで見るって」と、当日の興奮を回想していた。
『笑っていいとも!』最終回については、当時売れていなかった数々の芸人が、当日の思い出としてテレビ・ラジオでエピソードを明かしており、業界内の人間や芸能界を目指す者たちにとって、大きな刺激を与えた放送だったことがうかがえる。
だが、そんな最終回を「見ていない」と公言している芸人がいる。ハライチ・岩井勇気もそのひとりだ。
岩井が『いいとも!』最終回を見ていないことを初めて明かしたのは、14年4月初頭、ハライチにとって初のラジオレギュラー『デブッタンテ』(TBSラジオ)の第1回でのことだった。つまり、『いいとも!』最終回の直後である。
「僕は、見てないんですよね」(岩井)
相方・澤部佑も「ちょっと待ってくれよ! あれを見てない芸人いるの!?」と驚いてみせる。ちなみに澤部はピンで『いいとも!』にレギュラー出演しており、最終回にも参加している。
「いや、31日って増税前だったじゃん。ガソリンを消費して給油しないとと思って、ドライブ行ってたの」(岩井)
「マジでバカだな!」とあきれ返る澤部はしかし、同じ日のラジオ放送で暗示めいた話を披露していた。
当日の打ち上げで、バナナマン・日村勇紀、さまぁ~ず・大竹一樹と話をしたという澤部。「これから、あんなビッグスターになる芸人は生まれるのか?」という話題になり、3人はおのずと「そういうやつは、今日の放送を見ていないやつなのかもしれないな」と結論づけたのだという。
「その瞬間に、俺は岩井のことが頭に浮かんだの! 絶対見てねえだろうし、まさに岩井がそうなのかもしれないと思ったの!」(澤部)
『いいとも!』終了から10年近くたった今年1月、フジテレビでは昼の帯番組『ぽかぽか』がスタートした。メインMCは、ハライチ。あの放送を見ていなかった岩井が、同じ時間帯を仕切っている。『いいとも!』で相方だけがレギュラーになり、あの最終回にも背を向けて夜の街で車を走らせていた岩井がたどり着いたのは、『いいとも!』終了後の同じ枠のMCだった。
『ぽかぽか』は決していい評判ばかりではない。開始当初からハライチ自身も「打ち切り」ネタを自虐的に披露し続けている。だが、「フジの昼帯を仕切った」というハライチの実績は、決して消えることはない。
「でも、大竹さんと日村さんと話しているうちに『でもよくよく考えたら、見ねえやつはやっぱりダメだな』って結論になったよ」(澤部)
岩井と『ぽかぽか』の、明日はどっちだ。
(文=新越谷ノリヲ)
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