『M-1グランプリ』今年も注目の「ラストイヤー組」をピックアップ!
#M-1グランプリ
各地で熱戦が繰り広げられている『M-1グランプリ2023』(テレビ朝日系)の1回戦。今月4日まで全国10都市で行われており、今年もエントリー数は7,000を超えるとみられる。
そんな中、毎年話題を集めるのが「ラストイヤー組」だ。『M-1』のエントリー資格はコンビ結成から15年とされており、今年は2008年結成のコンビがラストイヤーを迎える。
昨年は見取り図、ランジャタイというファイナル経験のあるラストイヤー組が準々決勝で敗退する波乱もあり、例年大きな期待を集めていた金属バットも、ワイルドカードで進出した敗者復活戦で散っている。
毎年ドラマを生んできたラストイヤー組だが、今年はどんなコンビが15年目を迎えるのだろうか。準決勝経験者を中心にまとめてみた。
■馬鹿よ貴方は
ラストイヤー組で唯一の決勝経験者となる馬鹿よ貴方は。15年に、5年ぶりに再開した『M-1』で決勝に進出し、トップバッターのメイプル超合金に続く2番手で登場。「だいじょぶだよ、だいじょぶなの?」などと繰り返す超怖いネタで大ウケをさらったが、番手が早かったこともあって結果は8位となった。だが、審査員のサンドウィッチマン・富澤たけしは93点をつけ、「M-1って、こんなんでしたっけ!?」と天を仰ぐなど、爪痕を残している。昨年はファイナリスト唯一の1回戦敗退という苦杯を舐めたが、今年はその1回戦をトップ通過。8年ぶりの決勝進出なるか。
■ななまがり
昨年、初の準決勝進出を果たした、ななまがりも今年がラストイヤーとなる。『キングオブコント』(TBS系)では16年に決勝に上がっており、『M-1』でも同年から昨年まで8年連続で準々決勝に残っている実力者。森下直人の突拍子もないボケと、初瀬悠太のとんでもない大声ツッコミは、一度見たら忘れられないインパクトを残す。先日の『キングオブコント』決勝進出者発表会見では、敗退コメントを求められた森下がダウンタウン・浜田雅功のことを「浜田こうすけ」と言い間違える痛恨のミスを犯して話題になった。初瀬は昨年結婚した妻を「にゃんにゃん」と呼び、妻に自身を「わんわん」と呼ばせている。
■ヘンダーソン
「だめだなぁ~」で知られるヘンダーソン。21年には準決勝に進出したが、昨年は準々決勝どまり。15年に『オールザッツ漫才』(毎日放送)で、焼き芋屋がロマンチックなオリジナルソングを歌いだす「石焼き芋」ネタでプチブレークした中村フーの母親は大阪・北新地でホステスをしており、スーパーマラドーナ・武智とディープキスをしていたという逸話がある。2年ぶりのセミファイナル、そして初のファイナル進出を目指す。
■アイロンヘッド
17年に準決勝に進んだ経験のあるアイロンヘッドもラストイヤー。辻井亮平があらゆる楽器を巧みに演奏することでよく知られており、13年から21年にわたって9年間にわたって開催された『歌ネタ王決定戦』(毎日放送)では8回の準決勝、4回の決勝進出を果たしている実力派。18年に毛利雅俊がナポリに改名した際には、先輩後輩問わず劇場楽屋に「ナ、ナポリ……?」という困惑が広がったという。初の決勝なるか。
■祇園
20年に準決勝進出を果たすも、敗者復活戦の直前に木崎太郎が新型コロナウイルスに感染したために出場を辞退せざるを得なかった祇園。その後2年は準々決勝どまりだが、ラストイヤーの今年に賭ける。すでに関西では、なんばグランド花月での単独ライブや全国ツアーも経験している実力者だが、木崎は上京すると「東京アレルギー」を発症し、蕁麻疹が出てしまうのだという。大丈夫なのだろうか。
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そのほか、先日からニッポンの社長・ケツに執拗に絡まれている真べぇ擁するダブルアート、ミルクボーイや金属バットらとユニット「漫才ブーム」を結成して腕を磨いてきたツートライブ、「ニコニコさかい」ことツッコミの酒井啓太がTikTokで55万人以上のフォロアーを集めるリニア、「ダンソン!」のバンビーノ、今年7年ぶりに『キングオブコント』ファイナルに残ったジグザグジギーなどが今年のラストイヤー組。
さらに、さらば青春の光、ぺこぱ、ウエストランドも今年まで出場権があるが、こちらはエントリーしていない。
夏に1回戦が始まった彼らの『M-1』が秋口で終わるか、年末まで続くのか、予選から目が離せない。
(文=新越谷ノリヲ)
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