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若槻千夏が明かした「MCは監督で、私は選手」というバラエティで活躍し続けるための努力

若槻千夏が明かした「MCは監督で、私は選手」というバラエティで活躍し続けるための努力の画像1
若槻千夏

 東野幸治の個人YouTubeチャンネル『東野vs』において、9月23・24日に2日間にわたり『若槻千夏ランチ』と題された動画が2本公開された。東野が番組共演も多い若槻とランチをしながら、普段は聞けない裏話を聞くという内容で、若槻のバラエティー番組に取り組む真摯な姿勢が垣間見える動画となっている。

 2人のトークは、若槻のデビューからブレイク、そして休業、活動再開と、その歴史を振り返る形で展開された。

 2001年、高校生の時に現所属事務所にスカウトされ、主にグラビアを中心に仕事を始めた若槻。その後、バラエティー番組に進出し、03年から07年にかけて、まさに“バラエティー女王”として大活躍する。しかし、07年になると、当時担当していたレギュラー番組を降板して、芸能活動を休止してしまう。『東野vs』の動画では、仕事が忙しすぎて“パーンと弾け飛び”芸能活動を休止した経緯や、アメリカに渡って何もわからない状態のまま古着の買い付けを始めた様子など、テレビ界から消えていた頃の裏側を話している。

 その後、09年に自身のブランド『W♥C』を立ち上げ、主にデザイナーとして活動。さらに12年には結婚もしている若槻だが、15年から、徐々に芸能活動を再開することとなる。そんな若槻に対して東野は「ヒロミさんと同じで、バラエティーができる人はスッてできる」と評したが、若槻は「受験勉強くらい頑張りましたから」と本格復帰に向けて努力を重ねていたことを明かしている。

 ファッションブランドで成功した“ビジネスをしていた人”としてバラエティーに戻ったところで、各番組で1回ずつお金の話をして“1周で終わる”と感じていたと話す若槻。そうならないために“ひな壇に戻る”という目標をかかげ、当時さまざまな番組のひな壇で活躍していたタレントの研究を始めたという。

 さらに若槻は、その研究のために現在に至るまで5年間書き溜めたノートの存在を告白。そのノートには5年間の女性タレントのテレビ出演本数ベスト20が記されており、タレントの出演本数だけでなく、どの番組に何本出ているかなどの細かいデータも書かれているというのだ。

 また、そのランキングを見て、自分が出演したい番組にシールを貼っていくと、その番組に多く出演しているタレントが自分の“類似タレント”であることがわかると説明する若槻。そして、“類似タレント”を研究することで、自身が今後どう進めばいいのか、タレントとしてどんなことを求められるのか、などといったことが浮き彫りになってくるというわけだ。

 バラエティータレントとして成功する手の内を明かした若槻に対し、東野が「サッカーのボランチみたい」とバラエティー番組での役割を表現すると、若槻は番組のMCは“監督”であり、「監督の指示に絶対従う選手になろう」と思っていると告白した。

 つまり、番組を盛り上げるために、MCが望むような動きをしているという若槻。たとえば、ゲスト出演者が手探りでトークしているときなどは、若槻がオチもなくても積極的に話すことで、ゲストに“ここまで話していいんだ”と思わせ、番組を盛り上げることもあるという。

 まさにプレイヤーとして、番組のために動いている若槻について、とある制作会社スタッフはこう話す。

「若槻さんがひな壇にいるだけで安心感があります。基本的に自分が目立つことを優先するのではなく、番組を成立させることを優先してくれるタレントさん。同世代のグラビア出身の女性タレントはたくさんいますが、その多くがママタレ方面や女優、インフルエンサーなどにシフトする中、若槻さんはバラエティーの第一線で戦い続けている。知名度や信頼度から言えば、いつMCになってもおかしくないのに、まだまだ “選手”であり続けている。現場としては、できる限りひな壇レギュラーとして活躍し続けてほしいという思いもありますね」

 昨今のバラエティーで活躍する女性タレントは、少なからず若槻の影響を受けているという。

「たとえば、峯岸みなみさんなども、完全に若槻さんタイプ。MCや制作サイドの求めるものを最大限に発揮するというムーブが評価されています。フワちゃんも、最初は奇想天外なキャラクターとして人気を得ましたが、今では裏回しを担うことも多いですし、暴走するゲストを制することも少なくない。若槻さんのように、ボランチのような役割が期待されています」(同)

 また、MCに昇格する前の指原莉乃も、若槻タイプだったと評されている。

「とにかく場の空気を呼んで、MCとゲストの間に入り、上手くトークを展開させていくのが、かつての指原さんでした。つまり“選手”として優秀だったわけですが、その後MCを担当する番組が増えて“監督”になったことで、“選手”としての良さがあまり発揮されなくなってしまった。この10月の改編で『推しといつまでも』(TBS系)、『ゼロイチ』(日本テレビ系)の2本のMCを担当する番組が終了しますが、本来の指原さんの能力を十分に活かしきれていなかったのは否めない。

 そう考えると、若槻さんが現役の選手であることにこだわっているのは、すごく正しい判断なのかもしれません。MCに昇格するのは、ひな壇の現役選手として限界を感じてからでも遅くないということなのでしょう」(同)

 現役にこだわるアスリートのように、ひな壇で躍動する若槻千夏。バラエティー界のレジェンドとして、まだまだ大活躍しそうだ。

手山足実(ジャーナリスト)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

てやまあしみ

最終更新:2023/10/03 08:00
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