『教場』『ブラックペアン』もお蔵入り!? ジャニーズ離れの極めつけはNHKの掌返し
#ジャニーズ
ジャニーズ事務所が、創業者である故・ジャニー喜多川氏の性加害を事実と認めて以降、加速する大企業によるジャニーズタレントの“起用見送りドミノ”。
そんななか、経済同友会代表幹事でサントリーHDの新浪剛史社長が、朝日新聞の取材に対し、今後2~3カ月の間に体制の改善が見られなければ、「もっと踏み込んで、そういうオプション(編注:所属タレントが出演する番組のスポンサーを降りる可能性)もあり得る」と発言し、ジャニーズ離れに拍車がかかっている。
「新浪氏の厳しい糾弾を受け、フジテレビでは、木村拓哉の主演ドラマ『教場』シリーズのスペシャルドラマの撮影が延期になったという情報が流れてきました。ドラマ版『教場』では、サントリーがスポンサーに名を連ねていますからね。すでに打ち切りに向けて動き始めているとも言われています。キムタクだけでなく、ほかのジャニーズ所属タレントが出演予定のドラマも打ち切りの続出が予想されます」(ドラマ制作会社スタッフ)
実際、TBSの情報番組関係者は「すでに二宮和也主演ドラマ『ブラックぺアン』の続編が暗礁に乗り上げています」と話す。
「二宮は、今期、高視聴率を記録した日曜劇場ドラマ『VIVANT』での演技力が改めて評価されています。18年に同枠で主演したドラマ『ブラックぺアン』も続編の話が持ち上がり、期待が高まっていましたが、スポンサーの1社である日本生命は、ジャニーズタレントを起用しない方針を打ち出したばかりですからね」(前同)
18年に放送された二宮主演の医療ドラマ『ブラックぺアン』(TBS系日曜劇場)は、全話平均視聴率14.3%を記録。さらに4年後の22年に同枠で放送された二宮主演の『マイファミリー』は、前作を超える16.4%をマークした。
「高視聴率男の二宮は、『VIVANT』でテロ組織『テント』のリーダー、ノゴーン・ベキ(役所広司)の血のつながりがない息子を演じ、脇役ながら改めて演技力が高く評価されています。今回の評価を受け、本格的に『ブラックぺアン』続編の検討に入るところでしたが、ジャニー氏の性加害問題の影響で暗礁に乗り上げてしまいました。日曜劇場では、しばらく二宮は見られないかもしれません」(前出の芸能ライター)
その一方、対応に腰が重いのがNHKで、具体的に問題視されているのが、ジャニーズJr.をメインに、ジャニーズタレントが多数出演しているNHKの音楽バラエティ『ザ少年倶楽部』と、SixTONESがMCを務めるNHK Eテレの教養バラエティ『バリューの真実』だ。
「『ザ少年倶楽部』は、00年の番組開始当初から、 “いちプロダクションのタレントの売り出しを公共放送が担うのはおかしい”という他プロダクションの不満の声があがっていましたが、実際、番組はジャニーズ事務所の私物化状態です。それに同番組は、国外でも放送されている。ジャニー氏の性加害問題が世界に知れ渡った今、受信契約者からも“放送を中止すべきでは”というクレームがきています」(NHK番組制作関係者)
『バリューの真実』は、20年からイレギュラー番組としてスタートしたもので、ジャニーズの人気グループSixTONESが初めてMCを務め、22年4月からレギュラー放送されている。
「ジャニー氏の性加害の責任が問われるなか、ジャニーズのグループが教養バラエティの司会を務めることに納得しない視聴者も少なくないようで、放送中止を求める声もあるようです。今後、受信契約に影響が出る可能性も否定できません」(前同)
そんな空気を読んでか、NHKは9月27日にジャニーズタレントの新規起用の停止を表明した。
「タレントに罪はない」というが、これ以上、所属タレントに不利益を及ばさないためにも、ジャニーズ事務所は社名変更など、小手先の対策ではなく、早急にタレントの移籍先を準備した後、解散すべきだろう。
(文=本多 圭)
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