『ダウンタウンDX』で大ハネ! ブレーク前夜、天才ピアニストの強みとは
#ダウンタウンDX #天才ピアニスト
28日の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に、お笑いコンビ・天才ピアニスト(以下、天ピ)が出演。存外のハネっぷりを見せた。
この日のテーマは、「コレっておかしくない?秋のデトックス祭!」。各々が普段感じている不満を持ち寄り、トークを繰り広げた。ゲストは天ピのほか、三四郎、ウエストランド・井口浩之、伊集院光、高岡早紀、A.B.C-Z・河合郁人の6組。芸歴8年で、いまだ大阪に拠点を置く天才ピアニストにとっては、アウェーの舞台となった。
だが、冒頭から天ピは持ち味を発揮する。河合郁人が、関西人への不満として「お好み焼き定食の意味がわからない、お好み焼きと白ごはんが合うわけがない」という、100万回はコスられているであろう『DX』らしからぬ激ヌルなネタを披露。だが、ここで天ピ・ますみがいち早く「うわー、なんか嫌やわーそんなん!」と、大阪のおばちゃん丸出しで初見のリアクションを取り、スタジオの温度を一段階上げる役割を果たす。その直後の松本人志の「お好み焼きはなんにでも合うよ、タキシードのここ(胸元)にも合う」というボケに対しても、浜田雅功を差し置いて「コサージュなん!?」といち早くツッコんでいた。
その後、エピソード発表の際にも女性ならではの生活感あふれる愚痴で他のゲストとの差別化を図ったり、高岡の突然のフリに対して、ますみが瞬時に上沼恵美子のモノマネで返すなど、終始安定した立ち居振る舞い。ますみだけでなく、相方の竹内知咲は名曲「木綿のハンカチーフ」の歌詞を独自の解釈で斬りまくって爆笑を誘い、そのまま番組のトリを取った。
天才ピアニストといえば結成から数年で、ますみの恵美ちゃんモノマネでプチブレーク。当時はますみばかりが注目を集めていたが、徐々に竹内の書くネタの評価も高まり、昨年『第52回NHK上方漫才コンテスト』『第6回女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝。今年1月には『第8回上方漫才協会大賞』も制するなど、賞レースを総なめし、波に乗っている。『キングオブコント2023』こそ準決勝で敗退したが、漫才、コントとも若手の中で最高水準に達していることを証明しているコンビだ。
加えて今回の『DX』では、平場の強さも存分に発揮した。三四郎・小宮浩信、ウエストランド・井口、伊集院と、愚痴や不平不満をトークに昇華する技能については超のつくスペシャリストがそろった収録で、トリを取って見せたのだ。
平場でもメークや髪形を変えることなく、瞬時に自身と上沼恵美子を行き来できるという特殊能力を授かったますみと、そのますみの使い方を誰よりも熟知しつつ、自分でもシュートを決めることができる竹内。
現在、ヒコロヒーや3時のヒロイン・福田麻貴を筆頭に女性芸人の活躍に沸く在京バラエティだが、ここに彼女たちが乗り込んできたらどんな化学反応が起こるだろうか。
(文=新越谷ノリヲ)
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