水卜麻美、井上清華ら人気女子アナが相次ぎ倒れ…テレビ業界の「ブラック体質」は変わらず?
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今月19日から体調不良で休んでいた日本テレビの水卜麻美アナが29日、11日ぶりに総合司会を務める情報番組『ZIP!』に復帰した。元気な姿を見せたことで視聴者を安心させたが、同時期にフジテレビの井上清華アナも4日連続で『めざましテレビ』を欠席するなどしたことで、人気アナへの負担が極端に大きくなるテレビ業界の「ブラック体質」に改めて注目が集まっている。
29日の『ZIP!』では、水卜アナが「いつもご覧いただいている皆さん、大変お久しぶりということになってしまいました」などとあいさつ。だが体調不良の詳細などには触れず、すぐに日本がサモアに勝利したラグビーワールドカップの話題に切り替えた。やつれた様子などはなく、いつもの元気な水卜アナに戻ってはいたが、視聴者からは「無理しないで」「体調を第一にしてほしい」などと心配の声が集まっている。
水卜アナの激務ぶりは視聴者にとっても周知の事実で、2021年から総合司会を務めている『ZIP!』は放送時間が9:00まで1時間拡大された。週5で平日に3時間超の生番組を担当しているうえに、『有吉ゼミ』と『午前0時の森』にもレギュラー出演しているのだから、超多忙であることは容易に想像がつく。バラエティ番組で明かしたところによると、水卜アナは夜8時ごろに就寝し、午前2時過ぎに起きて出社する生活を続けているという。
さらに、8月末には羽鳥慎一アナと共に『24時間テレビ』の総合司会を務めたが、生番組出演のない土日に“休日出勤”した水卜アナはそのまま翌朝の『ZIP!』に出演。一部では、この時の無理がたたって倒れたのでは……との憶測も飛び交っている。
実は、女子アナの体調不良は同時多発的に起きている。フジテレビでは、『めざましテレビ』の総合司会を務める井上清華アナが9月25日から4日連続で欠席。29日に復帰したが、こちらも体調不良の詳細については触れなかった。同番組では、情報キャスターを務めていた渡邊渚アナが7月に体調不良のため入院し、現在まで復帰の見込みが立っていない。また、同じフジでは宮司愛海アナが25日からメインキャスターを務める『Live News イット!』を欠席しており、こちらはインフルエンザであると理由が明言されているが、女子アナの番組欠席が相次いでいる状況だ。
女子アナの体調不良といえば、2014年10月にフジテレビ時代の加藤綾子アナ(現在はフリー)が『めざましテレビ』の生放送中に過労で倒れ、カメラに映っていない場所でそのまま失神するという衝撃的な事件があった。当時の加藤アナの多忙ぶりは想像を絶するものがあり、彼女はこの時の経験によってフリー転身を考え始めたといわれている。
TBSでは、2017年10月に当時多忙を極めていた吉田明世アナ(現在はフリー)が『サンデー・ジャポン』の生放送中にろれつが回らなくなり、そのまま途中退席する事態に。後に吉田アナは妊娠していたことを明かしており、「ちょっと頭がくらくらするな、意識朦朧としてきたなと思い始めて、そうしたら段々と目が見えなくなってきた」と倒れる寸前の状況を語っている。やはり、吉田アナもこの一件がフリー転身の大きなきっかけになったといわれているようだ。
司会ができて華もある女子アナはテレビ局にとって使い勝手がいい存在で、制作費削減の波も影響して「番組進行などでタレントを使わず、自局のアナウンサーで済ませる」ということが増えた。だが、女子アナの人気が視聴率を左右することも多々あるため、特定の女子アナに仕事が集中して酷使されがちになる。さらに、朝の帯番組を担当していると昼夜逆転に近い生活になり、どれだけ気をつけていても体調を崩しやすくなる。
最近は社会全体で働き方改革が進められているが、これだけ女子アナの体調不良が続くと、テレビ業界については相変わらずの「ブラック体質」とみられても仕方ない部分がある。このままでは、優秀な女子アナほど早々に限界を迎え、局から離れていく傾向が強まってしまうだろう。貴重な人材を守るためにも、テレビ業界の労働体質の改善は急務といえそうだ。
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