『キングオブコント2023』決勝進出者発表! なんと、サルゴリラ!!
#キングオブコント #サルゴリラ
27日、『キングオブコント2023』の決勝進出者が同大会のオフィシャルYouTubeチャンネルで発表された。大会史上最多となる3,036組の中から選ばれたのは、以下の10組(発表順)。
ファイヤーサンダー(ワタナベエンターテインメント)
ラブレターズ(ASH&Dコーポレーション)
ニッポンの社長(吉本興業)
ゼンモンキー(ワタナベエンターテインメント)
カゲヤマ(吉本興業)
や団(SMA)
隣人(吉本興業)
蛙亭(吉本興業)
ジグザグジギー(マセキ芸能社)
サルゴリラ(吉本興業)
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サルゴリラが来たか、というのが第一印象だった。
今から13年前の2010年。テレビ朝日の深夜で『333トリオさん』という番組が始まった。『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』などで知られる同局の加地倫三ゼネラルプロデューサーの肝いりだった。
出演していたのは、その番組名通り、トリオが3組。ジャングルポケット、パンサー、ジューシーズの看板番組として、深夜3時前後の時間帯を転々としながら、約4年半にわたって放送された。
同番組が終了した15年には、パンサーは向井慧が「よしもと男前ランキング」で1位を獲得するなど人気が爆発し、ジャングルポケットは『キングオブコント』決勝に進出、翌16年には準優勝を果たしている。
そうして2組がブレーク芸人として出演時間帯を上げていく中、ジューシーズは松橋周太呂が脱退し、解散。残った赤羽健一と児玉智洋が改めてコンビとして活動し始める。その2人が、サルゴリラだ。
ジューシーズ時代には09年から13年まで『キングオブコント』5年連続準決勝進出。しかし、サルゴリラになってからの8年で3度の2回戦敗退を経験した。その間、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)にも挑戦しているが、4度のエントリーで3回戦敗退が1度、2回戦敗退が3度と、賞レースから見放されていく。
長い雌伏の期間、サルゴリラは舞台だけには立ち続けた。コントだけではない。『キングオブコント』で4回決勝に進んでいるしずる、同16年王者のライスという同期の2組と結成した劇団「メトロンズ」は、来年1月に第6回公演を迎える。
今年、サルゴリラが準決勝で披露したネタは、決して彼らにとって目新しいものではなかった。特段、いつもよりパフォーマンスが優れていたわけでもない。サルゴリラは、ずっと面白かったのだ。それでも、勝てなかった。『キングオブコント』を決勝まで勝ち抜くというのは、それほど難しいのだ。
今年も、決勝で最終3組のファイナルを経験している男性ブランコ、ザ・マミィ、ジャングルポケット、コットンが準決勝で姿を消した。かつて決勝常連だったジグザグジギー、ラブレターズは、この舞台に帰ってくるのに実に7年を要した。簡単ではない、実力だけでは勝ち抜けない、面白ければ、ウケれば、通るわけではない。『キングオブコント』決勝は、そういう舞台だ。
ともあれ、サルゴリラは確かに勝った。決勝は10月21日(土)19時からTBSで生放送される。
(文=新越谷ノリヲ)
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