ダウンタウン・松本人志に会えればゴール? 若手芸人たちにとっての「松ちゃん像」
#松本人志 #ダウンタウン #三四郎 #マヂカルラブリー #ランジャタイ
テレビ朝日の公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」で定期的に更新されている『焚き火で語る。』が評判だ。焚き火を前に芸人同士が1対1で語り合うだけの企画だが、多くのお笑いファンから注目を集めているのだ。
過去には「天竺鼠・川原克己×野性爆弾・くっきー!」を筆頭として、「カベポスター・永見大吾×キュウ・ぴろ」という長身センスメガネ対談があったり、「インディアンス・田渕章裕×ランジャタイ・国崎和也」という正反対のボケ同士が漫才について熱い議論を交わしたりと、その組み合わせの妙と「焚き火の前」というシチュエーションによって、時おり息を飲むような瞬間が現れるのが、このシリーズの醍醐味となっている。
そんな『焚き火で語る。』の最新回が24日に更新されている。この日、公開されたのは「三四郎・小宮浩信×囲碁将棋・根建太一」の2回目。この中で、小宮が松本人志との会話について語る場面があった。
「先輩にもらって震えた言葉は?」というトークテーマで、小宮は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)のプレゼンで、初めて松本と対面した際のエピソードを披露。前日から緊張していた小宮は「まあでも東京出身だし、(ダウンタウンのことを)1回嫌いになっておかないと。逆に嫌われてもいいように」「でも、やっぱり好かれたいですよ」などと、極めて複雑な心境だったというが、当日の収録では、プレゼン終了後に松本から「おもしろかったよね」と声をかけられたのだという。
この話には、聞いていた根建も「うわ、すご……!」と大興奮。小宮は「あれ? こんなに真正面から言ってくれるんだ」と、その瞬間の感動を伝えた。
「もうゴールじゃん」と小宮。「これゴールだからいいじゃん! って思った日」だといい、地元の高円寺に盟友のウエストランド・井口浩之、モグライダー・ともしげを集めて報告したと明かした。
1983年生まれで現在40歳の小宮は、『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が終了した97年当時で14歳。ダウンタウンの直撃を受けた最後の世代の芸人といえる。子どものころからずっとそこにいた松本人志の目の前に自分がたどり着き、「おもしろかったよね」と声をかけられるという経験、その感慨は察するに余りあるところだ。
小宮と同様に、松本との会遇を「ゴール」と表現した芸人がいる。自らを「松本人志の生まれ変わり」と主張してはばからないマヂカルラブリーの野田クリスタルだ。今年2月、『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)で、野田はその一部始終を語っている。
こちらも『水曜日のダウンタウン』終わりで食事に誘われたという野田。2軒目のバーに移動するころには、「もうゴールを迎えた」と感じていたのだという。
「エンディングを迎えたなって瞬間があったんです。松本さんと僕が服を脱いで、2人で写真を撮りました」(野田)
この言葉に相方・村上が「あの写真を2人で撮れた時点で、お笑いはもうゴール?」と尋ねると、「ゴール。だから今、スタッフの名前が出ていて。僕はまっすぐ歩いてます。エンディングです」「もうなんか、思えば楽しかったなって感じですよ」と答えていた。
若手芸人たちが松本の巨大な存在感に圧倒される中、一矢報いたエピソードを明かしているのが、ランジャタイ・国崎和也だ。今月14日に放送された『ランジャタイのオールナイトニッポンX』(同)で、千鳥・大悟に誘われて松本との食事会に参加した際のエピソードを披露している。
それが松本との初対面だったという国崎。松本は「(寿司を)食べ食べ~」と優しく接してくれたというが、それに対し国崎は「松ちゃんは、僕がひと言もしゃべらずに帰ったら、なんて思うんだろう」という悪癖が発動。聞きたかったことを全部我慢し、最初から最後までただただ寿司を食べて帰るというチャレンジを試みたのだという。
ところが、その最中に国崎は醤油皿をひっくり返してしまう失態を犯すと、松本はその瞬間に醤油皿を指さして、「俺は忘れへんで、おまえが醤油皿をこぼしたことを、一生!」と声を張り上げたのだという。
「早すぎる」「神」と、そのときの松本の様子を語った国崎だが、松本との飲み会で「一切しゃべらない」というチャレンジを行う肝のすわり様には、感服するしかない。
ちなみに国崎は87年生まれの36歳。『ごっつ』終了時点で10歳だが、この人の場合、世代はあまり関係なさそうだ。
(文=新越谷ノリヲ)
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