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TPの芸人礼賛

三四郎との絡みも完璧!逸材が顔を揃えた「25歳以下」お笑い賞レース決勝

『ABCお笑いグランプリ』ファイナリストの貫禄

【5】デカ盛り薬膳
現役の学生芸人とは思えないほど巧みな漫才をしていた。絶賛就活中で、卒業後はお笑いを続けなさそうなのもこの大会ならでは。

【6】ペンた丸
人力舎所属のピン芸人。ホワイトボードにトーナメント表を書き「ミスタードーナツのドーナツで最強を決める」というテーマで、ドーナツ同士を戦わせていくという平和すぎるネタを披露していてとにかく最高だった。どうやらペンギンが大好きだから芸名が「ペンた丸」になったようで、それ含めて最高なのでこの先もチェックしていきたい。

【7】リバーマン
演劇サークル出身という演技派コント師。オチまで工夫を凝らしたハートフルなコントだった。残念ながら決勝最下位になってしまったものの、こちらも平場で「最下位としての振る舞い」をしっかりしていて素敵だった。

【8】伝書鳩
えびしゃと同じく『キングオブコント』準決勝に進出したトリオ。ネタの完成度、そして演技力がすさまじかった。駒澤大学のお笑いサークルに所属した状態でこれだけ活躍しているのは本当にすごい。この先どれほど活躍してくれるのかとても楽しみ。

【9】友田オレ
今年の『ABCお笑いグランプリ』(朝日放送)で決勝進出を果たしたピン芸人。もともとのキャラもありつつ、その戦績が自信につながっているのか、かなりどっしりしていてなんだか貫禄があった。お得意の「歌いながらのフリップ芸」は1発1発をしっかり当てていてさすがだった。

【10】ガングリオン
この決勝唯一の男女コンビ。年始にたまたま観に行った大阪のフリーライブに出演していて、そのときこのコラムで「今後要注目」と書いていたので決勝に進出してくれてとても嬉しかった。勢いのあるツカミで会場を味方につけ、開始1分くらいは「もしかしたら最終3組残るかも」という空気になっていた。華があるコンビなので今後とも注目していきたい。

この10組から勝ち上がったえびしゃ・兄弟・伝書鳩の3組による最終決勝の末、見事えびしゃが初代チャンピオンとなった。えびしゃの2本目は準決勝の2本目とは異なるネタだった、末恐ろしい。

さすがは決勝戦、全組「飛ばす」ことなくしっかりとネタを完遂していた。満員の草月ホール、さらには佐久間さんやオークラさんに見られながらネタをやり切るだけでも本当にすごい。しかもここまでたびたび書いた通り、ネタ後にMC三四郎とのいわゆる「平場」でも笑いを取っていてめちゃくちゃ感心した。25歳以下にこれだけの逸材が揃っている今のお笑い界の未来、どんだけ明るいんだ。

『UNDER25 OWARAI CHAMPIONSHIP』決勝戦は10月1日(日)までアーカイブチケット販売中だ。熱戦をぜひご覧いただきたい。

https://pia-live.jp/perf/2333940-001

(編集/斎藤岬)

高橋雄作(TP、プロデューサー・作家・社長)

プロデューサー、作家、社長。2022年夏、テレビ朝日を退職し独立。音声配信アプリ「stand.fm」コンテンツアドバイザー、お笑いラジオアプリ「GERA」チーフプロデューサー。YouTubeチャンネル「金属バット無問題」などを手掛ける。

Twitter:@takahashigohan

たかはしゆうさく

最終更新:2023/09/25 09:00
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