ウエストランドより年下に!? 爆笑問題が「30年前の宣材写真」を使い続ける深い理由
#爆笑問題 #YouTube #ウエストランド
21日、お笑いコンビ・ウエストランドのYouTubeチャンネル『ウエストランドのぶちラジ!』が更新され、新しくなった宣材写真についてのエピソードが語られた。
ウエストランドの宣材は、井口浩之によると「十数年前の、はるか昔の衣装を着たもの」が長く使われていたが、今年8月に刷新。現在の漫才衣装に身を包んだ凛々しい写真になっている。
この写真は今年4月に出演した『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)の中で撮影されたもので、シャッターを切ったのは俳優・山崎育三郎。同番組の放送直後からウエストランドの元には「宣材これでいいだろ」「使わせてもらえ」といった声が届いていたというが、番組側から正式に許諾を受けての採用となった。
新しい宣材写真を使うようになって、「ついに爆笑問題より年上になった」と井口。「爆笑さんが変わらなすぎて、爆笑問題がいちばん若いみたいになってきた」「爆笑さんのは30代とかでしょ?」と、おなじみの黒のタートルネックでレンズをにらみつけている爆笑問題の宣材を紹介した。
「変えろよ!」と井口は声を張り上げたが、この爆笑問題の宣材について22日、ウエストランドと爆笑問題が所属するタイタンの太田光代社長がX(旧Twitter)上で裏話を明かしている。
いわく、撮影時の2人は28歳で、タイタンで初めての単独ライブが雑誌「ぴあ」で紹介された際に撮影されたものだという。カメラマンを担当した斉藤ユーリ氏は当時アーティストしか撮っていなかったが、これをきっかけにタイタンライブの記録写真を撮り続けており、光代社長も深く感謝しているのだそうだ。
また、爆笑問題が宣材を変えていない理由についても「30歳の時にはMCで、業界で顔が知れていたから宣材写真を変えなくて良かったの」と説明した。このエピソードには、X上でも感激の声が数多く上がっている。
爆笑問題が太田プロダクションを不本意な形で退所し、紆余(うよ)曲折を経て太田光の妻・光代氏がタイタンを立ち上げたのが1993年。ちょうど、爆笑問題の2人が28歳のときだった。業界内で逆風が吹き荒れる中、「ぴあ」の協力はタイタンにとって、これ以上なく心強い援軍だったはずだ。爆笑問題はその後、実力だけで芸能界をのし上がり、現在の位置まで昇りつめてきた。そのすべてのスタートとなった写真を、現在でも宣材として利用しているのだ。
宣材写真とは、芸能人にとって名刺代わりであると同時に、「我々はこういう者である」という宣言でもある。爆笑問題が使い続けている30年前の宣材写真には「我々は30年前から、何も変わっていない」という意思表示の意味もあるのだろう。
いまだに、所属芸人の誰よりも汗をかいて働き続けているという爆笑問題と、その薫陶を存分に受けて『M-1グランプリ』を制したウエストランド。その2組の宣材写真が、今日もタイタンのホームページには誇らしげに並んでいる。
(文=新越谷ノリヲ)
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