『ダウンタウンDX』出演芸人だけじゃない!? 副業で失敗した“裏”二足のわらじ芸人たち
#ダウンタウンDX
21日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)は「二足のわらじ芸人大集合SP」。本業であるお笑いとは別の顔を持つ芸人たちがトークを繰り広げた。
出演したのは、ごみ清掃員の顔を持つマシンガンズ・滝沢秀一、東京・月島で実家のもんじゃ屋を継ぎ、オーナー店主を務めているジャングルポケット・おたけ、都内で4店舗のカレーショップを経営している『キングオブコント2013』王者かもめんたる・槙尾ユウスケ、トレーニングジムのプロデュースやゲーム制作を手掛けるマヂカルラブリー・野田クリスタル、消防設備士として働いているザブングル加藤、自らの個人事務所「ザ・森東」で代表取締役社長を務める、さらば青春の光・森田哲矢、マンションと太陽光発電のオーナーだという流れ星☆たきうえの7人。
それぞれ、副業を始めたきっかけや芸人ならではの苦労などを語ったが、いずれもそれなりに成功しているようで、番組は終始明るい雰囲気で進行していた。
だが、芸人の副業エピソードといえば、決して成功談ばかりではない。過去には芸人以外に活動を広げ、手痛い失敗を犯してしまった芸人もいる。
今回は、『ダウンタウンDX』には決して取り上げられない「“裏”二足のわらじ芸人」を紹介したい。
最近、副業の失敗で話題になった芸人といえば、TKOの木本武宏だろう。松竹芸能の若頭として後輩から厚い信頼を得ていた木本だが、昨年7月に投資トラブルが発覚。仮想通貨にのめり込み、最大で4億円の借金を背負っている。また、個人の借金だけでなく、多くの後輩からも投資を募っていたことで芸人界での信用も失墜。松竹を退所するに至った。
TKOは相方の木下隆行もトラブルが原因で20年に事務所を退所しており、現在は2人とも、目立ったタレント活動は行っていない。
木本以上に投資で失敗しているのが、吉本所属の夫婦漫才師・かつみ◆(=ハートマーク/以下同)さゆりだ。
資産家の愛人の息子として生まれたかつみ◆は20代から財テクにのめり込み、バブル崩壊時には最大1億7,000万円の借金を背負っている。その後も、オオクワガタの繁殖に乗り出せば妻・◆さゆりがバルサンを焚いて全滅。ラーメン店を開店するも、内装デザインを◆さゆりに任せたてピンクだらけの奇抜な店になったことや、ラーメン店なのにメロンパンを販売するなどし、わずか半年で閉店。かつみ◆の借金は現在も残っており、26年後の86歳まで返済が続くという。
そして、芸人の副業にまつわる伝説的エピソードとして語り継がれているのが、00年に亡くなった元ザ・ドリフターズ荒井注の「カラオケボックス騒動」だ。
74年にドリフを脱退した荒井は、90年代に静岡・伊東市にカラオケボックスの開店を計画。しかし、業者の設計ミスで入り口のドアが小さく、肝心のカラオケ機器が室内に搬入できないというトラブルが発生した。荒井のカラオケボックスは結局、開店を断念。物件は現在も放置され、有名な廃墟として見物人を集めているという。
そのネームバリューや、さまざまな業界人と接点が多いことなど、何かと副業には有利な条件がそろう芸人たち。だが、専門的な知識不足や安易な投資から失敗することも少なくないようだ。
今回、『DX』に出演した芸人たちにも、地道な活動を心がけてほしいものだ。特に、たきうえ、大丈夫なのか。
(文=新越谷ノリヲ)
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