日本シリーズ、関西対決なら阪神圧倒的有利ーーその人気差にオリックス“全試合アウェー”状態
#阪神タイガース #日本シリーズ #オリックス・バファローズ
2023年のプロ野球は、セ・リーグでは阪神タイガースが18年ぶりの優勝を飾り、パ・リーグはオリックス・バファローズが3連覇を達成。両リーグとも関西の球団がリーグを制した。
この後、両軍はクライマックスシリーズ(CS)を控えており、日本シリーズに進出するにはCSを勝ち抜く必要があるが、両チームとも2位に圧倒的な差を付けて優勝しており、関西対決が実現する可能性は大。もし実現すれば、1964年の阪神vs南海ホークス以来59年ぶりの関西シリーズとなるが、こうなるとオリックスは圧倒的に不利だ。
「もし阪神とオリックスの対決になれば、試合が行われるのは甲子園と京セラドーム。甲子園が熱狂的な阪神ファンで占拠されるのは想像できますが、オリックス主催の京セラドームの試合でも、阪神ファンが多数を占めるのは間違いありません。交流戦を例にあげれば、今年、甲子園で行われた阪神vsオリックス戦は球場全体が阪神ファンで埋め尽くされ、オリックスファンは多く見積もっても3~4%程度。昨年、京セラドームで行われた交流戦のオリックスvs阪神でも、ざっと7割が阪神ファンです。要するに、関西対決ならオリックスは全試合アウェーで戦うようなもの。これは大きなハンデです」(フリーの野球記者)
東京にも読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズの2チームがあるが、そこまでの差は生まれない。さらにメディアの扱い方にも大きな差がある。
「関西以外の人にはピンと来ないでしょうが、関西圏における阪神の存在感は異常です。チーム成績が良かろうと悪かろうと、ワイドショーや情報番組では当たり前のように阪神の試合結果やニュースが取り上げられ、コメントも常に“阪神寄り”なのが常識。藪恵壹、濱中治、赤星憲広、桧山進次郎、関本賢太郎、能見篤史など、元阪神の選手が当たり前のようにタレントとして活躍しています。
新聞でもオリックスの扱いは小さく、山本由伸(オリックス)がノーヒットノーランを達成した時でさえ、翌日のスポーツ紙の1面は大半が阪神だったほど。阪神にくらべオリックスの情報量ほとんどないくらい」(関西在住の野球ファン)
両チームの戦力を見れば、チーム打率やチーム防御率は互角だが、オリックスには山本由伸という絶対的エースがおり、6月の交流戦でも8回無失点で2安打11奪三振と完璧に抑えられている。ただ、阪神がやりにくい相手なのは間違いない。
「オリックスはここ数年、常勝軍団となり、確実にファンは増えましたが、関西では“セ・リーグは阪神、パ・リーグはオリックスを応援している”という野球ファンが多くおり、そういった人の大部分は、両チームが対決した時に応援するのは阪神。人気差はあまりにも歴然としています。
18年ぶりの優勝で阪神ファンの興奮度は最高潮に達していますから、熱狂的な応援に気圧され、オリックスがあれよあれよという間に星を落とす展開も十分あり得ます。それを跳ね返すには、まず初戦の山本で1勝を上げることが絶対。圧倒的なピッチングで阪神ファンを沈黙させられれば、2戦以降も有利に戦いを進められるでしょう」(前出・野球記者)
仮に日本シリーズで両チームがぶつかった場合の話だが、虎ファンの悲願は叶うか。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事