『いちばんすきな花』はさまざまな要素で“勝算”アリのクアトロ主演ドラマ
#多部未華子 #今田美桜 #神尾楓珠 #松下洸平 #いちばんすきな花
10月12日にスタートするフジテレビ系連続ドラマ『いちばんすきな花』の主演を多部未華子、松下洸平、神尾楓珠、今田美桜が務めることが18日までに発表された。
社会現象とも呼ばれた2022年10月期に同作と同じ木曜劇場枠で放送の川口春奈主演『silent』。プロデュースを務めた村瀬健と脚本家・生方美久が再びタッグを結成した格好だ。
4人の俳優が主演を務める「クアトロ主演」ドラマで、「男女の間に友情は成立するのか」をテーマにした作品。これまで異なった人生を歩んできた4人の男女の人生が交錯し、紡ぎ出す「友情」と「恋愛」、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う「感情」が描かれる。
多部は新潟から上京し妹と2人で暮らす学習塾の講師役、松下は出版社で働く会社員役、神尾は多部が演じる役の幼なじみで新潟から上京しコンビニで働きながらイラストレーターの夢を追いかける青年役、今田は表参道の美容院で働く美容師役。それぞれ心に屈折したものを抱えている。
「7月期のフジのGP帯(ゴールデン・プライム帯、午後7時~11時)のドラマは、ネットでの視聴者の評判は良好だったものの、視聴率はGP帯にしてはかなり物足りなかった。今や、フジは平均世帯視聴率ではなく、13歳から49歳の男女を対象にしたコア視聴率と個人視聴率、そして見逃し配信の再生数を重視。とはいえ、10月期のドラマは平均視聴率も期待されているが、『silent』のコンビが再タッグ結成だけに、一体、どんなドラマになるのか期待が高まるばかり。注目度も他のドラマとは比べものにならないだろう」(テレビ局関係者)
18日に最終回を迎えた同局の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』は森七菜と間宮祥太朗のW主演だったが、主要キャストは2人を含めた8人。最終回も8人それぞれの恋模様が描かれ、視聴率は初回の6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)が最高。全11話の平均世帯視聴率は5.7%で史上ワースト。にもかかわらず、ネット上では続編を望む声があがっていた。
そして、すでに男女4人が交錯するドラマは他局での〝成功例〟があったのだ。
「今年の『カンヌ国際映画祭』で『怪物』の脚本で脚本賞を受賞した坂元裕二氏が手掛けた『カルテット』(TBS、2017年)に多大なる影響を受けているはず。同作は松たか子が主演で、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の演技派4人が演じるアマチュア演奏家が偶然出会い弦楽四重奏のカルテットを結成。坂本氏の緻密な脚本で、4人の絶妙な会話劇が繰り広げられて話題に。数々のドラマ賞を受賞した。その4人は同年代だったが、今回は多部と松下が同年代で、そこから離れた神尾と今田が同年代。どうやって、その4人を結び付けていくのか『silent』を世に送り出したタッグの腕の見せどころだろう」(放送担当記者)
そして、『カルテット』では吉岡里帆、サンドウィッチマン・富澤たけし、宮藤官九郎らバイプレイヤーの好演も光っただけに、新たな木曜劇場枠ドラマの共演者発表が待たれる。
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