『ラヴィット!』ミキ卒業は兄・昴生の意向? 劇場回帰への布石か
朝の人気番組『ラヴィット!』(TBS系)で19日、火曜日の隔週レギュラーを務めていた漫才コンビ・ミキの“卒業”が発表された。MCの田村真子アナウンサーによると、その理由は「お2人からの申し出」だという。
番組開始当初から2年半にわたって出演していたミキの2人。『ラヴィット!』にとっても初めてのレギュラー出演者降板ということで、ネット上ではさまざまな憶測を呼んでいるが、その裏にはミキの劇場への思いがあるのではないか、と語るのは、ミキの2人を以前から知る制作会社スタッフだ。
「ミキは以前より、漫才の舞台を最優先として活動する意向を公にしています。現在でも、多忙なスケジュールをぬって東京のルミネtheよしもと、大阪のなんばグランド花月を中心に、毎週末舞台に立ち続けている。隔週とはいえ、朝の生放送への出演が負担になっていたことは想像に難くありません」
ミキは結成わずか5年の2017年に『M-1グランプリ』決勝に進出。とろサーモン、和牛に次ぐ3位に入賞して一気に知名度を上げた。その後、19年春に上京すると、バラエティでも大ブレーク。兄・昴生の物怖じしないキャラクターと弟・亜生の愛嬌あふれる振る舞いはテレビの世界でも重宝され、活躍の場を広げていた。
しかし、タレントとしての活動が増えるにしたがって、特に兄・昴生の表情が曇ることが多くなってきているという。
「これはタレントとしては失格なのですが、収録中、明らかに昴生の調子が悪そうに見えることが多くなっている気がするんです。昴生はもともとタレント志向がなく、『自分は芸能人ではなく漫才師である』と語っています。さらに、テレビに出演する理由についても、『知名度を上げて劇場にお客さんを呼びたいから』とラジオやメディアのインタビューでたびたび明かすなど、非常に劇場志向が強いんです。また、将来は大阪での活動を主にしたいと語っていたこともありましたね」(同)
今や知らない人はいないほどの有名人になったミキ、その実力が本人たちの想定以上にテレビで受け入れられてしまったためにブレークタレントとなったが、その本質は生粋の漫才師だ。2017年から行っている全国ツアーは、今年も青森から宮崎まで11都市を回る。
「東京でのテレビの露出が減ると、“落ち目”と報道されることも多い世界ですが、ナインティナインの岡村隆史やブラックマヨネーズの吉田敬、ミルクボーイなど、あえて関西を拠点にしてマイペースな活動をしている芸人も増えてきていますからね。いまは配信もありますし、それぞれの芸人がやりたいことができる環境が整っていますから、本人たちが納得できる活動を続けていってほしいと思いますよ」(同)
当然、今年もミキは『M-1』にエントリーしている。3度目の決勝進出を目指して、今日も漫才に磨きをかけているに違いない。
(文=日刊サイゾー)
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