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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 那須川天心、公開ドーピング検査?

那須川天心と霜降り明星・粗品の“幸せな関係” 公開ドーピング検査も!?

那須川天心にボクシングのコツ教えたった【天心#1】 – YouTube

 霜降り明星・粗品のYouTubeチャンネル『粗品のロケ』に18日、プロボクサー・那須川天心が出演し、話題を呼んでいる。

 この日は那須川にとってプロデビュー2戦目となるルイス・グスマン戦の当日。動画のタイトルは「那須川天心にボクシングのコツ教えたった」とされ、試合を控える那須川に粗品が必勝法をレクチャーするという内容だ。

 当然、レクチャーの内容は那須川にとって取るに足らないものだが、試合直前で減量も佳境を迎えている時期に収録されているにもかかわらず、那須川のリラックスしきった表情から2人の関係が極めて良好であることがうかがえる。

 実は、こうした粗品と那須川の友好関係は、今に始まったことではない。互いのYouTube動画はもちろん、昨年6月に東京ドームで行われた那須川とK-1選手・武尊との大一番の直後にも、ラジオ『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に那須川がサプライズ出演し、ここでしか明かせないエピソードを数多く披露したことがあった。しかも、この出演は粗品が那須川に直接電話し、那須川が深夜1時に1人でニッポン放送を訪れたものだったという。

 2人のメディア共演における関係性は、常に粗品が“上から目線”で「おまえ弱いやん」「メイウェザーに泣かされたやん」と那須川を煽り、那須川が「いや、けっこう強いよ」などと言いながら少しでも強くツッコミ返すと、粗品が途端にビビり散らかすというパターン。これは、アンチも多い粗品にとってはリスキーな立ち居振る舞いだが、決して那須川に対するリスペクトを欠いているわけではない。今回、公開された動画でも粗品は那須川の顔面に拳を当てて押し込むなど、ほかのプロボクサーに対してならあり得ない暴挙を繰り返しながらも、那須川が繰り出した上段蹴りのフェイクで脚がイスに当たると、慌てふためいてイスやテーブルを遠ざけるなど、現在の那須川の身体にどれほどの価値があるのかを十分に理解した上で、あえて無礼をはたらいているのだ。

 動画の後半では、昨今格闘技界隈でドーピング問題が取り上げられていることから、粗品の提案で「公開ドーピング検査」も行われた。といっても、「ドーピングしているやつは手が震えるはず」という粗品の持論から、那須川にけん玉をさせるというもの。3回連続で失敗した那須川に対し、粗品が「はいドーピング~!」と決めつける茶番だが、その後、粗品自身も3回連続で失敗し、那須川に「はいフィリップ~!」と揶揄されるオチまでついていた。「フィリップ」とは、今月2日にドーピング検査で陽性だったことが発表されたキックボクサー・木村“フィリップ”ミノルのこと。那須川にとっては現役同士の同業者でありコメントしずらい立場にあるはずだが、図らずも那須川がドーピング問題についてどう考えているかの本音を引き出すことに成功しているのだ。

 そもそも、タレント・メディア関係者・格闘技関係者を含め、今の日本に公の場で那須川に「おまえ弱いやん」などと言える人間は1人もいない。こうした粗品の言動が、すでにスーパースターの位置にいる那須川の素の一面を見られる貴重な機会となっているうえ、那須川の好感度アップに大いに貢献しているように見える。

 お笑いとボクシングというそれぞれの世界で、ともにトップへ駆け上がろうという道半ばにある2人。その幸せな関係が、今後も続くことを願いたい。そして今夜、那須川が2戦目をクリアした際には、また粗品に日本一無礼なインタビューを行ってほしいものだ。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2023/09/18 16:00
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