TBSが恐れる「VIVANTロス」次作に「ヒット作の次はハズレ」のジンクスも
#TBS #日曜劇場 #VIVANT
TBSが7月から放送している超大型ドラマ『VIVANT』は回を追うごとに視聴率が上昇し、今クールのドラマの話題をほぼ独占。残すところ後2回となった10日の放送では、事前に2時間半にもわたる「VIVANT祭り」を放送し、局を上げて作品を大プッシュしている。
「今作は堺雅人、阿部寛、役所広司、二宮和也と、いずれも主役を張れる大物が勢揃いし、モンゴルで2か月にも及ぶロケを実施。制作費は1話1億円とケタ外れのスケールで、コケたら物笑いの種になるのは必至でしたが、初回からネットには絶賛の声が殺到。視聴率や無料配信の再生回数も上々です。
10日放送の第9話はラグビーW杯の日本vsチリ戦と被ったため、視聴率は前回と同レベルでしたが、最終回は裏番組に強敵は見当たらず、視聴率は跳ね上がりそう。早くも続編の噂も飛び交っており、局内の士気は大いに高まっているようです」(広告関係者)
しかし祭りが大きければ、その後に大きな虚脱感が訪れるのは世の常。業界内で囁かれているのは、盛大な“VIVANTロス”だ。
「莫大な制作費を掛けた『VIVANT』は確かに成功しましたが、それと引き換えにテレビドラマに対する視聴者の要求が上がってしまった。とりわけ厳しい目で見られるのは次作の日曜劇場です。
10月スタートの『下剋上球児』は、県大会で初戦敗退続きの弱小高校野球部が、“下剋上”を果たして甲子園に出場した実話を元にした作品。主演の鈴木亮平は、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年)が好成績を残し、満を持しての日曜劇場再登場ですが、ストーリー的には物珍しさに欠け、言うなれば令和版の『スクールウォーズ』です。
『VIVANT』のスケール感に慣れた視聴者が、急に日常に引き戻されるような作品をどう捉えるのか……。鈴木にとっては真価が問われる作品になりそうです」(テレビ情報誌記者)
さらに彼にとっては嫌なデータもある。
「日曜劇場はこれまでも数々のヒット作を生み出してきましたが、『GOOD LUCK!!』『華麗なる一族』『JIN-仁-』『半沢直樹』など、ドラマ史に残る大ヒット作の次の作品は、いずれも数字が大きく落ち込む、不発に終わっています。
この中には木村拓哉主演の『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』も含まれており、シリーズ視聴率は前作『半沢直樹』の半分以下。『下剋上球児』が強烈なジンクスを打ち破れるかどうか、こちらも見ものになりそうです」(同上)
文字通りの下剋上を果たせるか。
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